一 蓮 托 生(いちれんたくしょう)
- 念仏を唱えていれば、死後、浄土で同一の蓮華の上に生まれ、身を托せる(托生)とする、日本の仏教上の思想
- (1から)物事の善悪や結果にとらわれず、行動を共にすること。
- 「親分の夜明かしは御苦労ですね。家へ帰って誰か呼んで来ましょうか」と、勘太は云った。「まあいいや。この頃は暑くなし、寒くなし、月はよし、まだ藪ッ蚊も出ず、張り番も大して苦にゃならねえ。おめえと一蓮托生だ」(岡本綺堂 『半七捕物帳 夜叉神堂』)
- 「一蓮託生、死なば諸共、捻平待ちやれ。」と、くすくす笑って、小父者も車にしゃんと乗る。(泉鏡花 『歌行燈』)