楠みちはる
楠 みちはる(くすのき みちはる、1957年[3] - )は、日本の漫画家。男性。高知県[1]出身。妻は同じく漫画家の伊藤ゆう。
楠 みちはる | |
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生誕 |
1957年(66 - 67歳) 日本・高知県[1] |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1977年[2] - |
ジャンル | バイク漫画・自動車漫画・音楽漫画 |
代表作 |
『あいつとララバイ』 『シャコタン☆ブギ』 『湾岸ミッドナイト』 他 |
受賞 |
第23回講談社漫画賞一般部門 (『湾岸ミッドナイト』) |
代表作には『湾岸ミッドナイト』シリーズ、『あいつとララバイ』、『シャコタン☆ブギ』等があり、以上の作品はそれぞれアニメ化および実写化されている 。
経歴・人物
編集1977年、第9回週刊少年チャンピオン新人まんが賞に「テストライダー」が佳作入選(「楠 通春」名義)する。審査員の1人である石井いさみは「一生けん命に描いている」ことを評価しながら、「人物デッサンや構図の難」、「オートバイの重量感を表現しようとする努力はうかがえるが、背景とのバランスが悪くて重さが感じられない」と評している。
『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)1979年2月号に「あこがれの白いスポーツカー」が掲載されてデビュー。同作は『セブンティーンセブンティーン』に収録されている。
1990年に連載が開始した『湾岸ミッドナイト』は[4]、第1シリーズだけでも18年に渡る長期連載となり、1999年には第23回講談社漫画賞一般部門を受賞。続編となる『湾岸ミッドナイト C1ランナー』を経て、2014年より第3部となる『銀灰のスピードスター』を開始した。また2016年より第4部となる『首都高SPL』を開始している。
自動車・バイクに関する作品を多く発表している。自身が所有した自動車は手放さずにすべて保管しているようで、運転免許を取得して初めての愛車であるいすゞ・117クーペ(量産初期型)を始め、バブル全盛期に購入したフェラーリ・テスタロッサやBMW・635CSiなどが作中に登場する事もある。
登場人物へのネーミングに特定の名称を繰り返し使う傾向があり、特に『湾岸ミッドナイト』では「洸一」という名前の人物が作中に3名も登場している(人物名の傾向については『湾岸ミッドナイト』および『さよならDecember』の記事も参照)。
犬好きで、ハナという名前のセントバーナード犬を飼っていた。シャコタンブギやJ物語にも登場した。
作品リスト
編集漫画
編集- あいつとララバイ(『週刊少年マガジン』、1981年-1989年、講談社、全39巻)
- J物語(『週刊ヤングマガジン』、1983年8月-1984年12月、講談社、全2巻)
- セブンティーンセブンティーン(1985年、講談社〈マイブックKC〉、ISBN 978-4063010053) - 初期短編集。
- セブンティーンセブンティーン
- 真夜中の二人
- シンデレラリバティ
- あこがれの白いスポーツカー
- 第3京浜うわさのジョニー
- シャコタン☆ブギ(『週刊ヤングマガジン』、1984年、1986年-1995年、2002年、講談社、全32巻)
- さよならDecember(1987年、講談社〈ヤンマガKC〉、全1巻) - 初期作品短編集。
- 湾岸ミッドナイト(『ビッグコミックスピリッツ』1990年-1991年、小学館 → 『週刊ヤングマガジン』1991年-2008年38号、講談社、全42巻)
- 湾岸ミッドナイト C1ランナー(『週刊ヤングマガジン』2008年40号 - 2012年31号、講談社、全12巻) - 「湾岸ミッドナイト」の続編。
- 銀灰のスピードスター(『ビッグコミックスピリッツ』2014年37・38合併号 - 2015年20号、小学館、全2巻) - 「湾岸ミッドナイト」シリーズの最終章と銘打たれている[5]。
- 首都高SPL -銀灰のSPEEDSTER-(『月刊ヤングマガジン』2016年19号 - 、講談社、既刊12巻)
- 銀灰のスピードスター(『ビッグコミックスピリッツ』2014年37・38合併号 - 2015年20号、小学館、全2巻) - 「湾岸ミッドナイト」シリーズの最終章と銘打たれている[5]。
- 湾岸ミッドナイト C1ランナー(『週刊ヤングマガジン』2008年40号 - 2012年31号、講談社、全12巻) - 「湾岸ミッドナイト」の続編。
- TOKYOブローカー(『週刊ヤングマガジン』2004年8号 - 11号、22・23合併号 - 26号、42号 - 46号、講談社、全1巻・未完[要出典]) - 伊藤ゆう作画の同名作とは別作品。
- エイト(『週刊ヤングマガジン』2012年44号 - 2014年2・3合併号、講談社、全4巻・第1部完)[6]
- 特別のEGOIST(『ビッグコミックオリジナル』2015年20号 - 2016年23号、小学館、全3巻・未完[要出典])[7]
その他
編集- 漫画原作
- TOKYOブローカー(作画:伊藤ゆう、『モーニング』、1999年 - 2003年、講談社、全1巻・未完) - 楠みちはる作画の同名作とは別作品。
- 神様のジョーカー(作画:佐原ミズ、『イブニング』、2015年 - 2016年、講談社、全3巻)
- 小説原案(ノベライズ)
- 湾岸ミッドナイト 疾走のバラード(原作漫画担当、著者:清水草一、1995年7月3日発売) ISBN 978-4-06-324306-2
- 湾岸ミッドナイト 赤い狂獣(原作漫画担当、著者:清水草一、1997年11月28日発売) ISBN 978-4-06-324323-9
- 一般書籍・雑誌掲載
- おまえの話はクルマばかり(講談社KCデラックス、2006年12月28日発売) ISBN 978-4-06-372235-2 - 雑誌に掲載されたエッセイなど収録。
- 乗りたいけど買わない?自動車評論家K(『別冊ヤングマガジン』2008年25号[8]・27号[9][10]・28号[11][12]掲載、講談社、クスノキプロ製作所:原作+構成:楠みちはる 作画:下坂ひろ)
- 作詞
出典
編集- ^ a b 湾MID復活!過去のしがらみクリア 楠みちはる氏こん身の新作 - スポニチ Sponichi Annex 芸能版,2014年8月10日。
- ^ “楠みちはる”. コミックナタリー (ナターシャ) 2023年11月18日閲覧。
- ^ “無免許アキオが公道バトル「湾岸MIDNIGHT」映画化”. コミックナタリー (2009年5月1日). 2020年9月23日閲覧。
- ^ “湾岸MIDNIGHTの最終章、楠みちはる「銀灰のスピードスター」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年11月28日) 2023年11月18日閲覧。
- ^ “楠みちはる新連載は音楽もの、高校生ギタリストの青春劇”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年10月1日) 2023年11月18日閲覧。
- ^ “楠みちはるがオリジナルに初登場、「釣りバカ日誌」プレゼント企画も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年10月5日) 2023年11月18日閲覧。
- ^ ケータイヤンマガ(No.25)
- ^ ケータイヤンマガ(No.27)
- ^ 講談社コミックプラス - 別冊ヤングマガジン - No.27 2008年05月02日(金)発売(2009年4月19日時点のアーカイブ)
- ^ ケータイヤンマガ(No.28)
- ^ 講談社コミックプラス - 別冊ヤングマガジン - No.28 2008年06月20日(金)発売(2010年8月26日時点のアーカイブ)
関連項目
編集- コータローまかりとおる! - 蛭田達也による漫画作品。『あいつとララバイ』と同時期に『週刊少年マガジン』に連載されており、楽屋落ち的に『あいつとララバイ』や楠自身も作中でいじられている。