未来の子供達
『未来の子供達』(原題:Children of the Future)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、スティーヴ・ミラー・バンドが1968年に発表した初のスタジオ・アルバム。
『未来の子供達』 | ||||
---|---|---|---|---|
スティーヴ・ミラー・バンド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1968年 ロンドン オリンピック・スタジオ[1] | |||
ジャンル | サイケデリック・ロック、ブルースロック | |||
時間 | ||||
レーベル | キャピトル・レコード | |||
プロデュース | スティーヴ・ミラー・バンド、グリン・ジョンズ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
スティーヴ・ミラー・バンド アルバム 年表 | ||||
|
背景
編集当初のバンド名は「スティーヴ・ミラー・ブルース・バンド」で、ジェイムズ・クックがセカンド・ギタリストとして在籍していたが、その後クックに代わりミラーの旧友ボズ・スキャッグスが加入した[3]。そして、「スティーヴ・ミラー・バンド」と改名してキャピトル・レコードとの契約を得る[3]。
「ベイビーズ・コーリン・ミー・ホーム」と「ステッピン・ストーン」は、作詞、作曲、リード・ボーカルともスキャッグスによる[4]。また、「ジュニア・ソー・イット・ハプン」と「ファニー・メイ」では、ドラマーのティム・デイヴィスがリード・ボーカルを担当した[1][4]。
本作と同時期にリリースされたシングルA面曲「Sittin' in Circles」は、アルバム未収録だったが、2012年にEdsel Recordsから発売された本作のリマスターCDにボーナス・トラックとして追加収録された[4]。
反響・評価
編集セールス的には大きな成功を収められず、Billboard 200では134位に終わった[2]。
Jann Wennerは1968年6月22日付の『ローリング・ストーン』誌において「無駄がないという点ではモビー・グレープのファースト・アルバムに匹敵し、味わいという点では『サージェント・ペパー』に匹敵する」と評した[5]。また、Amy Hansonはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、本作の音楽性を「愛の時代のサイケデリアによる屈折を伴った、純粋なウェスト・コースト・ロックである一方、興味深いことに、イギリスのブルースの道義である霞のかかったようなペーソスに覆われている」と説明している[6]。
収録曲
編集特記なき楽曲はスティーヴ・ミラー作。
- 未来の子供達 - "Children of the Future" – 2:59
- プッシュド・ミー・トゥ・イット - "Pushed Me to It" – 0:37
- ユーヴ・ガット・ザ・パワー - "You've Got the Power" – 0:54
- イン・マイ・ファースト・マインド - "In My First Mind" (Steve Miller, Jim Peterman) – 7:29
- ザ・ビューティ・オブ・タイム・イズ・ザット・イッツ・スノウイング - "The Beauty of Time Is That It's Snowing (Psychedelic B.B.)" – 5:32
- ベイビーズ・コーリン・ミー・ホーム - "Baby's Callin' Me Home" (Boz Scaggs) – 3:23
- ステッピン・ストーン - "Steppin' Stone" (B. Scaggs) – 3:03
- ロール・ウィズ・イット - "Roll with It" – 2:30
- ジュニア・ソー・イット・ハプン - "Junior Saw It Happen" (Jim Pulte) – 2:30
- ファニー・メイ - "Fanny Mae" (Buster Brown) – 3:10
- キー・トゥ・ザ・ハイウェイ - "Key to the Highway" (Big Bill Broonzy, Charlie Segar) – 6:18
2012年リマスターCDボーナス・トラック
編集- "Sittin' in Circles" (Barry Goldberg) – 3:03
参加ミュージシャン
編集- スティーヴ・ミラー - ボーカル、ギター、ハーモニカ
- ボズ・スキャッグス - リード・ボーカル(on #6, #7)、ギター、バックグラウンド・ボーカル
- ジム・ピーターマン - メロトロン、ハモンドオルガン、バックグラウンド・ボーカル
- ロニー・ターナー - ベース、バックグラウンド・ボーカル
- ティム・デイヴィス - リード・ボーカル(on #9, #10)、ドラムス、バックグラウンド・ボーカル
アディショナル・ミュージシャン
脚注・出典
編集- ^ a b “Children Of The Future”. Steve Miller Band Official Site. 2017年7月23日閲覧。
- ^ a b “Steve Miller - Awards”. AllMusic. 2016年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月23日閲覧。
- ^ a b Huey, Steve. “Steve Miller - Biography & History”. AllMusic. 2017年7月23日閲覧。
- ^ a b c Steve Miller Band - Children Of The Future (CD, Album) at Discogs - 2012年リマスターCDの情報
- ^ “Steve Miller Band, 'Children of the Future' - 20 Albums Rolling Stone Loved in the Sixties That You've Never Heard”. Rolling Stone. 2017年7月23日閲覧。
- ^ Hanson, Amy. “Children of the Future - Steve Miller Band”. AllMusic. 2017年7月23日閲覧。