徳育
徳育(とくいく)とは、人間としての心情や道徳的な意識を養うための教育。知育・体育と並び、教育の重要な一側面を成す。道徳教育と同義に用いられることもあるが、徳育の場合は、知識の習得よりは実践的な性格形成に重点を置いた言い方といえる[1]。人と人とが協力し合い社会を築きあげるという普遍的な営みにおいて、徳育は不可欠である。
小中学校の学習指導要領では、道徳の時間を要として、学校の教育活動全体を通じて道徳教育を行うことを定めている[2][3]。道徳教育の指導内容としては次の通りである。
- 主として自分自身に関すること
- 主として他の人とのかかわりに関すること
- 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること
- 主として集団や社会とのかかわりに関すること
上記の観点を踏まえ、徳育を通じて身につけることが求められる資質・能力としては次の通りである。[4]。
- 自己の生き方を探求する力の育成や生活習慣の確立
- 人間関係能力や社会の一員としての責任感の育成、規範意識の醸成等
- 自然に親しみ、美しいものに感動することや人間の力を超えたものに畏敬の念をもつ機会を情操の涵養等