加美町
宮城県加美郡の町
加美町(かみまち)は、宮城県の北西部に位置する町。2003年(平成15年)4月に小野田町と中新田町、宮崎町が合併して誕生した[1]。大崎地方に属する。
かみまち 加美町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 宮城県 | ||||
郡 | 加美郡 | ||||
市町村コード | 04445-8 | ||||
法人番号 | 7000020044458 | ||||
面積 |
460.67km2 | ||||
総人口 |
20,322人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 44.1人/km2 | ||||
隣接自治体 |
大崎市、加美郡色麻町 山形県:尾花沢市、最上郡最上町 | ||||
町の木 | ブナ | ||||
町の花 | ミズバショウ | ||||
町の鳥 町の魚 |
キジ アユ | ||||
加美町役場 | |||||
町長 | 石山敬貴 | ||||
所在地 |
〒981-4292 宮城県加美郡加美町字西田三番5番地 北緯38度34分18秒 東経140度51分17秒 / 北緯38.57175度 東経140.85481度座標: 北緯38度34分18秒 東経140度51分17秒 / 北緯38.57175度 東経140.85481度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集北部から東部は大崎市、南部は色麻町、西部は奥羽山脈を隔てて山形県尾花沢市に接している[1]。
気候は寒暖差の大きい内陸型気候である[1]。旧小野田町・宮崎町は降雪量が多いため豪雪地帯に指定されている。平均気温11.7℃、年間平均降水量1,223mm。
- 山:船形山、荒神山、吹越山、大倉山、薬莱山
- 河川:鳴瀬川、田川
- 湖沼:長沼、白沼、魚取沼
人口
編集加美町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 加美町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 加美町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
加美町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
歴史
編集- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、現在の町域にあたる中新田町、広原村、鳴瀬村、小野田村、宮崎村、賀美石村が成立。
- 1943年(昭和18年)2月11日 - 小野田村が町制施行し、小野田町となる。
- 1954年(昭和29年)
- 2003年(平成15年)4月1日 - 中新田町、小野田町、宮崎町が合併し、加美町となる。
- 2020年(令和2年)3月-町有地を風車建設用敷地として、合同会社JRE宮城加美と町有地の地上権設定契約を町長権限で結んだ。この契約書には、問題があるとして、後に住民から訴訟を起こされている。[2]
- 2023年(令和5年)6月-2023年3月に合同会社JRE宮城加美と猪股洋文町長が町長権限で結んだ町有地の地上権設定契約について、住民から、違法状態が解消されるまで事業者に土地利用を認めないことなどを求める訴えを起こされている。契約書には同社に対する一定以上の債権や資産を差し押さえる権利を町が放棄することが盛り込まれており、災害時や事業破綻した場合、原状回復費用などを加美町が負担せざるを得ない恐れがあり、このような契約をする場合、議会の議決を得る必要があると地方自治法では定めてあるため、違法であるとして、猪股洋文町長に対し違法状態が解消されるまで事業者に土地利用を認めないことなどを求め、訴訟を起こされている。[2]
行政
編集- 初代町長:星明朗(ほし あきお)…旧中新田町長
- 2代目町長:佐藤澄男(さとう すみお)(2007年(平成19年)6月17日当選)
- 3・4・5代目町長:猪股洋文(いのまた ひろぶみ)(2011年(平成23年)8月28日当選)
- 6代目町長:石山敬貴(いしやま けいき)(2023年(令和5年)8月6日当選)
- 加美町長選挙:
- 2007年(平成19年)4月、旧中新田町長でもあった星明朗の引退に伴い、新人5候補(中新田出身2名、小野田出身3名)で町長選が行われたが、トップの佐藤澄男(元町議、小野田出身)も法定得票(有効投票数の4分の1)に足りず、宮城県で初、全国では4例目の再選挙が2007年(平成19年)6月17日に行われた。4月町長選の最下位候補が立候補せず、新人4候補(中新田出身2名、小野田出身2名)で行われ、次点の猪股洋文(元県職員、中新田出身)と6票差で佐藤が当選した。
- 任期満了に伴う2011年の選挙では、逆に猪股(当時・社福法人の役員)が佐藤を下す結果となった。猪股は2015年の選挙では無投票再選、2019年に新人を下して再選となり、3期目。
- 2023年(令和5年)8月の選挙は元衆議院議員の石山が現職の猪俣を破って、初当選を果たす[3]。
- 加美町長選挙:
支所
編集- 小野田支所:加美町字長檀75-2
- 宮崎支所:加美町宮崎字屋敷一番52-4
-
小野田支所(旧小野田町役場庁舎)
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宮崎支所(旧宮崎町役場庁舎)
友好都市
編集経済
編集産業
編集- 産業分類別就業人口(2000年(平成12年)国勢調査)
- 第一次産業:2,562人
- 第二次産業:5,837人
- 第三次産業:6,257人
- 合計:14,656人
郵便局
編集- 中新田郵便局(集配局)
- 小野田郵便局(集配局)
- 宮崎郵便局(集配局)
- 加美鳴瀬郵便局
- 西小野田郵便局
- 賀美石郵便局
商業施設
編集教育
編集高校
編集中学校
編集中新田中学校は、文部科学省が推進する「学力向上フロンティア」指定校(フロンティアスクール)である。
小学校
編集- 加美町立旭小学校
- 加美町立鹿原小学校
- 加美町立賀美石小学校
- 加美町立中新田小学校
- 加美町立西小野田小学校
- 加美町立西小野田小学校漆沢分校(2006年3月、閉校)
- 加美町立東小野田小学校
- 加美町立広原小学校
- 加美町立宮崎小学校
- 加美町立鳴瀬小学校
- 加美町立上多田川小学校(2014年3月、閉校)
交通
編集鉄道
編集現在、町内に鉄道路線は無い。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR東日本陸羽東線西古川駅。 昔は仙台鉄道が走り、停車駅もあった。
バス
編集2010年(平成22年)10月1日に、ミヤコーバス小野田線・宮崎線が廃止。小野田・宮崎地区へは、中新田西町で加美町住民バスに乗り継ぎが必要。
道路
編集名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集史跡
編集自然
編集- 荒沢の滝
- 薬萊山(やくらいさん)
加美富士とも呼ばれる標高553mの山で、ふもとに下記の各種レジャー施設が存在する。
レジャー
編集祭事・イベント
編集- 小野田の田植踊り(宮城県指定無形民俗文化財)
- 火伏せの虎舞(宮城県指定無形民俗文化財)
- 薬莱三輪流神楽(宮城県指定無形民俗文化財)
- ドラゴンカヌー大会
出身有名人
編集- 中島鵬六 - 衆議院議員、弁護士
- 伊藤宗一郎 - 元第69代衆議院議長、元防衛庁長官、元科学技術庁長官、元総理府原子力委員会委員長、宮城県名誉県民
- 今野栄喜 - 元旭化成副社長、元蝶理社長
- 本間俊一 - 元衆議院議員、元中新田町長
- 本間俊太郎 - 元宮城県知事、元中新田町長
- 猪股洋文 - 加美町長
- 石山敬貴 - 元衆議院議員、加美町長
- 佐々木力 - 科学史研究の第一人者、中国科学院教授、東京大学教養学部教授
- 石川力山 - 仏教学者、駒澤大学教授
- 鈴鴨清美 - 宮城教育大学副学長、宮城学院女子大学教授、宮城県教育委員会教育長
- 鈴木忠司 - 加美町顧問弁護士、仙台弁護士会副会長、仙台家庭裁判所調停委員
- 菅原大吉 - 俳優
- 工藤春彦 - 東京放送管弦楽団コンサートマスター
- 伊藤春男 - プロ野球選手、毎日オリオンズ
- 千葉伸次 - バレーボール指導者、仙台商業バレーボール部監督
- 髙階恵美子 - 参議院議員、厚生労働副大臣、厚生労働大臣政務官、自由民主党女性局長
- 成瀬川土左衛門 - 江戸時代の大相撲力士、「土左衛門」の語源とされる
- いがらしみきお - 漫画家
- 内出好吉 - 映画監督
脚注
編集注釈
出典
- ^ a b c “加美町 バイオマス産業都市構想”. 加美町. 2024年9月16日閲覧。
- ^ a b 河北新報ONLINE (2023年6月7日). “風力発電、土地利用認めないで 宮城・加美の住民が町長を提訴”. 河北新報オンライン. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “宮城・加美町長に石山氏初当選 大規模風力発電「白紙撤回」”. 産経新聞 (2023年8月6日). 2023年8月8日閲覧。
- ^ 河北新報 2019年1月29日16版P.18
関連項目
編集→「Category:加美町」も参照