円谷エンターテインメント
日本の映像制作会社
(円谷映像から転送)
株式会社円谷エンターテインメント(つぶらやエンターテインメント)は、かつて存在した日本の映像制作会社。
会社データ
編集歴史
編集1989年7月、円谷プロダクションを退社した円谷粲が円谷映像を設立。
設立にあたって円谷プロダクションは一切関与していないが、円谷プロダクションの下請けとして『ウルトラシリーズ』関連番組などの制作も手掛けていた。
2004年1月、売り上げの低迷により、アートポートに事業譲渡して名称を円谷エンターテインメントに変更。
その後2015年の円谷映像新社を経て、2022年9月までにマーチャント・バンカーズの子会社化(娯楽TV→娯楽TVメディア・コンテンツ[1][2])した円谷メディア・コンテンツが継承していた[3][4]。2024年9月にはマーチャント・バンカーズは娯楽TVメディア・コンテンツをアートポートインベストへ譲渡、元親会社の傘下に戻ったと見られる[5]。
作品
編集ドラマ
編集- 超人刑事シュワッチ(1990年3月31日)
- 怪奇千夜一夜物語(1991年4月 - 1991年9月)[6]
- B級ホラーWARASHI!(1991年10月 - 1992年3月)
- エコエコアザラク(1997年2月 - 1997年5月)
- エコエコアザラク〜眼〜(2004年1月 - 2004年3月)
- 幸せをさがして (1992年10月 - 1992年12月)
- ねらわれた学園(1997年8月 - 1997年9月)
- 真・女神転生デビルサマナー(1997年10月 - 1998年3月)
- 仮面天使ロゼッタ(1998年7月 - 1998年9月)
- スターぼうず(2000年12月 - 2001年3月)
アニメ
編集- クイーン・エメラルダス(1998年8月 - 1999年12月)
- コスモウォーリアー零(2001年7月 - 2001年9月)
- 神世紀伝マーズ(2002年10月 - 2003年2月)
- バビル2世(2001年10月 - 2001年12月)
- 幻魔大戦 神話前夜の章(2002年2月 - 2002年5月)
- ガンフロンティア(2002年3月 - 2002年6月)
- ふぉうちゅんドッグす(2002年7月 - 2003年3月)
- かっぱまき(2003年3月 - 2003年9月)
- SUBMARINE SUPER 99(2003年5月 - 2003年7月)
- 宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝(2004年8月 - 2004年11月)
- みどりのくにのこえだちゃん(2004年10月 - 2005年9月)
映画
編集- ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説(1990年4月14日)
オリジナルビデオ
編集- ミカドロイド (1991年11月8日)
- 髑髏戦士 ザ・スカルソルジャー 復讐の美学(1992年9月25日)[7]
- 仮面天使ロゼッタ 漆黒のフレイア(1999年11月21日)
- 隙魔(2005年9月22日)
制作協力
編集- ゴジラアイランド(1997年10月 - 1998年9月)
- 千年王国III銃士ヴァニーナイツ(1999年4月 - 1999年9月)
- ウルトラQ dark fantasy(2004年4月 - 2004年9月)
- 怪奇事件特捜チームS・R・I 嗤う火だるま男(2004年9月25日)
- メーテルレジェンド(2000年12月 - 2001年3月)
制作著作
編集- 美少女新世紀 GAZER(1998年8月 - 1998年9月)
訴訟
編集- 2007年12月27日、円谷映像から円谷エンターテインメントへの事業譲渡について、円谷粲の説明内容に虚偽があったとして東京地裁に提起した。円谷粲に対して不法行為に基づき、事業譲渡代金相当額5億5千万円の損害賠償を求めると共に、円谷粲が円谷プロダクションの副社長を務めていたことから、円谷プロダクションに対しても使用者責任に基づく、同額の損害賠償の支払いを求めるものであった[8]。
- 2010年7月8日、『ウルトラQ dark fantasy』の企画費未払いについて東京地裁より、約7800万円の支払いを命じられている。円谷プロダクションは円谷映像が債務超過に陥り、円谷エンターテインメントに事業譲渡された際に、プロデューサー料を含む企画費として約9500万円を支払う契約についても引き継がれたと判断されて、円谷プロダクションに支払われなかった約8600万円を求めた訴訟を起こしていた[9]。
関連書籍
編集- 竹書房 / イオン 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日。ISBN 4-88475-874-9。C0076。
脚注
編集- ^ 更にEJTC社(Estonian Japan Trading Company AS)への孫会社化を予定していたがエストニアのテレビ局との成立に至らず延期後、中止となった。
- ^ 連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ ~エストニア向けコンテンツ販売事業、当社のエストニア子会社による子会社化等の中止~マーチャント・バンカーズ 2024年9月17日
- ^ 円谷メディア・コンテンツ株式会社の株式取得(子会社化)に関する基本合意のお知らせ~旧・円谷映像株式会社の実績とノウハウをブランド化~PR TIMES 2022年6月14日
- ^ EJTC社による娯楽TVメディア・コンテンツ株式会社の子会社化(孫会社化)に関するお知らせPR TIMES 2022年9月6日
- ^ マーチャント・バンカーズ<3121>、娯楽TVメディア・コンテンツをアートポートインベストへ譲渡MABP 2024年9月17日
- ^ 超人画報 1995, pp. 203, Column「円谷映像の作品群」.
- ^ 超人画報 1995, pp. 198, BonusColumn 「新世代の映像作家たち」.
- ^ 当社子会社に対する訴訟の提起に関するお知らせ TYO(2008年1月18日)
- ^ 特撮企画で円谷プロ勝訴 委託先に7千万支払い命令 47NEWS(2010年7月8日)