ヌガー
ソフトキャンディーのひとつ
ヌガー(仏: nougat)は、菓子のひとつ。ソフトキャンディーの一種。
砂糖と水飴を低温で煮詰め、アーモンドなどのナッツ類やドライフルーツなどを混ぜ、冷し固めて作る。茶色くて固く、歯に粘りつくような食感が特徴である。
メレンゲ(泡立てた卵白)を加えて作る、軽い食感の白いヌガー(Nougat de Montélimar、ヌガー・ド・モンテリマール)もある。
歴史
編集ヌガーは紀元前に考案されたアラブの菓子ハルヴァに由来するもので、最初はクルミと蜂蜜によって作られていた。これが中国にわたって牛軋糖(ニュウガータン)と呼ばれる菓子となり、さらにフランスに持ち帰られることで、南仏の名産品であり長期保存に耐えるアーモンドを使用する菓子に変わった。17世紀にはメレンゲの使用が一般的になっている。蜂蜜の含有率が高いヌガーほど元祖に近く、現在でも高級品とされている[1]。
イタリアでも作られており、ヴェネト州のコローニャ・ヴェーネタはマンドルラートと呼ばれるヌガーの生産で有名である[2]。
脚注
編集- ^ 大森由紀子 『フランス菓子図鑑 お菓子の名前と由来』 世界文化社、2013年、59頁。
- ^ Facaros, Dana; Pauls, Michael (2001). Northeast Italy. (2nd ed ed.). London: Cadogan. p. 106, 260. ISBN 1-86011-808-9. OCLC 46503931
関連項目
編集外部リンク
編集- モンテリマールのヌガー - 辻調おいしいネット / とっておきのヨーロッパだより
- ラ・フォンティーヌ 焼き菓子ショッピング(アーモンドヌガー・カフェヌガー)