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ディッシュ・ネットワーク

アメリカ合衆国の衛星放送サービス

ディッシュ・ネットワーク(Dish Network)は、アメリカ合衆国においてサービスを行っている衛星放送サービス。または同サービスを運営する会社。本社はコロラド州メリディアン。

ディッシュ・ネットワーク
DISH Network, Inc.
種類 公開会社
市場情報 NASDAQ: DISH
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コロラド州メリディアン
設立 1994年
業種 情報・通信業
事業内容 direct broadcast satellite
従業員数 2万0000人(EchoStar)
外部リンク dish.com
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概要

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ディッシュはディレクTV同様、スポーツ専門をはじめとするHDTVや全米の地上波ローカル局再送信を含む非常に多数のチャンネルを放送(List of Dish Network channels参照)していることから、5つの異なる経度、2つの周波数帯(Kuバンド、Kaバンド)の通信衛星を使用している。かつては日本専門チャンネルのテレビジャパンも視聴出来たが、現在はディレクTVに移行している[1]

映像コーデックにはMPEG-2の他、HDチャンネルを中心にH.264を採用している。

歴史

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1980年、エコースター(Echo Star)として設立される。当時はテレビの即売業であった。1995年12月28日に通信衛星エコースターの打ち上げに成功。翌1996年に開局した。ディッシュ・ネットワークのDishは、Digital Sky Highwayのことである。

同じCSデジタル放送事業者のディレクTVがライバルである。現在は、地方の電話プロバイダと連携し、さらにブロードバンドテレビを連携するため、WildBlueと提携している。2007年現在1300万世帯が加入している。

2024年9月30日、同業会社であるディレクTVは2025年までに本企業を買収し、合併することを発表した。ディレクTVとの合併は20年以上前から浮上していたものの、反トラスト法に抵触する可能性から実現していなかった。しかし、近年は動画配信サービスとの競争激化により、規制当局から容認されたこともあり、この構想が実現した[2][3]

不祥事

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2023年10月、連邦通信委員会(FCC)はディッシュ・ネットワークが自社所有衛星の適切な廃棄を怠ったとして、同社に対して、15万ドル(約2240万円)の罰金を科したことを発表した。スペースデブリ(宇宙ごみ)を巡るトラブルでFCCが罰則を科すのは初めての事例としている。FCCによると、ディッシュ・ネットワークは運用を終了した「エコスター7」(2002年打ち上げ)を他の衛星と衝突する危険性のない墓場軌道に移動させることでFCCと合意していたが、燃料不足のため、当初予定していた高度よりも低い軌道上に取り残される事態になったとしている[4][5][6]

出典

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  1. ^ 新しい配信会社によるテレビジャパンの放送が開始されました。これまでの衛星放送によるテレビジャパンの放送は終了しました。”. NHKコスモメディア アメリカ. 2019年5月27日閲覧。
  2. ^ Michelle F Davis、Chris Palmeri (2024年9月30日). “ディレクTVとディッシュ合併へ、米最大の有料テレビプロバイダーに”. Bloomberg.com. 2024年10月1日閲覧。
  3. ^ 米ディレクTV、競合を買収 加入者2000万人に”. 時事通信 (2024年9月30日). 2024年10月1日閲覧。
  4. ^ 米、宇宙ごみに初の罰金 人工衛星、適切に離脱せず”. 共同通信 (2023年10月4日). 2023年10月7日閲覧。
  5. ^ 宇宙ごみ捜査で米衛星テレビ会社に初の罰金 米FCC”. CNN.co.jp (2023年10月4日). 2023年10月7日閲覧。
  6. ^ 宇宙ごみの不適切処理で初の罰金 米”. AFP通信 (2023年10月4日). 2023年10月7日閲覧。

外部リンク

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