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KLMオランダ航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
KLMから転送)
KLMオランダ航空
Koninklijke Luchtvaart Maatschappij
IATA
KL
ICAO
KLM
コールサイン
KLM
設立 1919年
ハブ空港 アムステルダム・スキポール空港
マイレージサービス Flying Blue
会員ラウンジ KLM Crown Lounge
航空連合 スカイチーム
スカイチーム・カーゴ(KLMカーゴ)
親会社 エールフランス‐KLM
保有機材数 126機(16機発注中)
就航地 250都市
本拠地 オランダの旗オランダ王国
アムステルフェーン
代表者 Pieter Elbers (CEO)
Erik Swelheim (CFO)
外部リンク https://www.klm.co.jp
備考
日本支社所在地
東京都港区南青山1-1-19
新青山ビル西館
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KLMオランダ航空(ケイエルエムオランダこうくう、オランダ語: Koninklijke Luchtvaart Maatschappij英語: KLM Royal Dutch Airlines)は、オランダにおけるエールフランス‐KLM傘下の航空会社。オランダのフラッグ・キャリアである[1]1919年10月7日設立[2]。略称の KLM のオランダ語での発音は「カーエルエム、カーエレム」に近い。

本項では以下、KLMオランダ航空を「KLM」という表記に統一する。

概要

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創設時と同じ名称で営業する世界で最も古い航空会社である[2]第一次世界大戦後の1919年10月7日、アルベルト・プレスマンがオランダ政府やウィルヘルミナ女王の援助を得て創設し、1920年にロンドン-アムステルダム間で初就航した[2]アムステルダム・スキポール空港を拠点とし、ヨーロッパの諸都市への航空網を構築した[3]。早くからアジア路線の開設に力を入れており、1924年にはバンコクドンムアン空港に就航した。初期にはオランダのフォッカー社の機材が主に使われた。

1929年には、オランダの植民地であったインドネシアジャカルタ線が定期便となった(当時の世界最長路線[4])。一方大西洋路線ではカリブ海にあるオランダ領アンティルに運航するなど、かつて海洋王国として君臨したオランダの植民地への運送手段として拡張を続けた。1934年には全金属製のダグラス DC-2を導入するなど最新技術を積極的に採用した。しかし第二次世界大戦でスキポール空港がドイツ軍に接収され営業が困難となり、すべての機材を失った。戦後はアメリカの援助を得て、1946年、ニューヨークへの定期便を開始した。1951年にはオーストラリアを除くすべての大陸に航空網を展開、12月には日本にも乗り入れた。

1993年にノースウエスト航空と大規模提携を行い、のちにコンチネンタル航空とともにウイングス・アライアンスの結成に動いていた[5]。しかし、2004年にフランスエールフランスと経営統合し[6]持株会社方式で1つのグループ(エールフランス‐KLM)としてのネットワークを活かしながらそれぞれ独自のサービスとブランドを展開している。航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。 [7] [8]

ちなみに「KLM」とは、オランダ語の「Koninklijke Luchtvaart Maatschappij(K…コーニンクルッケ・L…ルフトファールト・M…マートスハッペイ、王立航空会社)」の頭文字である[2]

なお、第二次世界大戦前にオランダが植民地として支配していたオランダ領東インドで設立されたオランダ領インド航空(Koninklijke Nederlandsch-Indische Luchtvaart Maatschappij、KNILM)との資本関係は全く無い。

現在

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経営はエールフランス‐KLMで完全統合されているが、国際航空では国間の航空権益があるため現存させている組織である(エールフランスも同様にエールフランス‐KLM傘下の運航会社である)。日本では、成田国際空港関西国際空港から毎日運航している。

保有機材

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運航機材

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KLMオランダ航空 運航機材一覧(2024年7月現在) [9][10][11][12]
機材 運航数 発注数 座席数 備考
C W Y+ Y
エアバスA320neo - 90 TBA 180 A321は2024年、A320は2027年より投入予定[13][14]
トランサヴィアの発注分を含む[15]
オプション60機付き、737を置き換え予定
エアバスA321neo - 30 - 6 191 227
エアバスA330-200 6 - 18 - 36 214 268 A350に置き換え予定
エアバスA330-300 5 - 30 - 40 222 292
エアバスA350-900 - 50 34 26 33 238 331[16] オプション40機付き
グループ内で機材の割り当てを柔軟に変更[17]
A330,777-200ERを置き換え予定
エアバスA350-1000 - 34 28 32 297 391[16]
ボーイング737-700 6 - 30 - 6 106 142 A320neoファミリーに置き換え予定
ボーイング737-800 31 - 30 - 6 150 186
ボーイング737-900 5 - 30 - 30 132 188
ボーイング777-200ER 15 - 34 - 40 246 320 2024年までにプレミアムコンフォート設置仕様に改修予定[18]
A350に置き換え予定
35 24 54 175 288
ボーイング777-300ER 16 - 35 24 56 266 381
ボーイング787-9 13 - 30 21 48 176 275
ボーイング787-10 10 5 38 28 39 213 318 2024年までに全機受領予定
KLMシティホッパー
エンブラエル 175 17 - 20 - 8 60 88
エンブラエル 190 29 - 20 - 8 72 100
エンブラエル 195-E2 18 7 20 - 8 104 132
KLMカーゴ
エアバスA350F - 4 貨物 マーティンエアによる運航予定[19]
747-400Fを置き換え予定
ボーイング747-400ERF 3 - 貨物 マーティンエアによる運航
A350Fに置きかえ予定
174 156

KLMが発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は06及びK2で、航空機の形式名は737-8K2、747-206、747-406、777-206ERなどとなる。

また、B747-400は2013年からビジネスクラスにフルフラットシートを更新導入しているが、順次退役・売却も計画されており、この代替を目的にエールフランスと共同でB787-9を25機確定発注(+オプション25機)、またA350-900を25機確定発注(オプション35機)の計110機を発注した。

2014年12月に重整備を受けたB737-800の2機(PH-BXW、PH-BXZ)から、現行の塗装を一部流線型とした新塗装となり、保有機材を含めて今後は順次施工していく。2015年以降導入のB777-300ERとB787-9は最初から新塗装での納入となる[20]

さらに、オランダのデルフト工科大学と協同で未来の航空機「Flying-V[21]」の開発に取り組んでいる。

ギャラリー

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退役済機材

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就航都市

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KLMオランダ航空 就航都市 (2016年1月現在)
都市 空港 備考
ヨーロッパ
オランダの旗 オランダ アムステルダム アムステルダム・スキポール空港 ハブ空港
 オーストリア ウィーン ウィーン国際空港 焦点都市
ベルギーの旗 ベルギー ブリュッセル ブリュッセル国際空港
 チェコ プラハ ルズィニエ国際空港
 デンマーク コペンハーゲン コペンハーゲン国際空港
ビルン ビルン空港
 フィンランド ヘルシンキ ヘルシンキ・ヴァンター国際空港
フランスの旗 フランス パリ シャルル・ド・ゴール国際空港
リヨン サン=テグジュペリ国際空港
トゥールーズ トゥールーズ・ブラニャック国際空港
ボルドー メリニャック空港
マルセイユ マルセイユ・プロヴァンス空港
ドイツの旗 ドイツ フランクフルト フランクフルト空港
ベルリン ベルリン・テーゲル空港
ブレーメン ブレーメン空港
ケルン ケルン・ボン空港
デュッセルドルフ デュッセルドルフ空港
ハンブルク ハンブルク国際空港
ハノーファー ハノーファー空港
ミュンヘン ミュンヘン国際空港
ニュルンベルク ニュルンベルク空港
シュトゥットガルト シュトゥットガルト空港
ギリシャの旗 ギリシャ アテネ アテネ国際空港
イタリアの旗 イタリア ミラノ ミラノ・マルペンサ国際空港
ミラノ・リナーテ国際空港
ローマ フィウミチーノ空港
ボローニャ グリエルモ・マルコーニ国際空港
ヴェネツィア ヴェネツィア・テッセラ空港
ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク ルクセンブルク ルクセンブルク=フィンデル空港
 ノルウェー オスロ オスロ空港
ベルゲン ベルゲン空港
クリスチャンサン クリスチャンサン空港
サンデフィヨルド サンデフィヨルド空港
スタヴァンゲル スタヴァンゲル空港
トロンハイム トロンハイム空港
ポーランドの旗 ポーランド ワルシャワ ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港
ポルトガルの旗 ポルトガル リスボン ポルテラ空港
 ルーマニア ブカレスト アンリ・コアンダ国際空港
ロシアの旗 ロシア サンクトペテルブルク プルコヴォ空港
モスクワ シェレメーチエヴォ国際空港
スペインの旗 スペイン マドリード アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
バルセロナ バルセロナ・エル・プラット国際空港
 スウェーデン ストックホルム ストックホルム・アーランダ空港
ヨーテボリ ランドヴェッテル空港
リンシェーピン リンチェピング・サーブ空港
スイスの旗 スイス チューリッヒ チューリッヒ空港
ジュネーヴ ジュネーヴ・コアントラン国際空港
イギリスの旗 イギリス ロンドン ロンドン・ヒースロー空港
バーミンガム バーミンガム国際空港
アバディーン アバディーン空港
ブリストル ブリストル・フィルトン空港
カーディフ カーディフ空港
エディンバラ エディンバラ空港
グラスゴー グラスゴー国際空港
ハンバーサイド空港
リーズ リーズ・ブラッドフォード国際空港
リバプール リバプール・ジョン・レノン空港
マンチェスター マンチェスター空港
ニューカッスル ニューカッスル国際空港
ノーリッチ ノーリッチ国際空港
ダラム ダラム・ティーズ・バレー空港
 ウクライナ キエフ ボルィースピリ国際空港
トルコの旗 トルコ イスタンブール イスタンブール空港
アフリカ
アンゴラの旗 アンゴラ ルアンダ クアトロ・デ・フェベレイロ空港
 エジプト カイロ カイロ国際空港
ガーナの旗 ガーナ アクラ コトカ国際空港
 ケニア ナイロビ ジョモ・ケニヤッタ国際空港
リビアの旗 リビア トリポリ トリポリ国際空港
ナイジェリアの旗 ナイジェリア ラゴス ムルタラ・モハンマド国際空港
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 ケープタウン ケープタウン国際空港
ヨハネスブルグ ヨハネスブルグ国際空港
ナミビアの旗 ナミビア ウィンドフック ウィンドフック・ホセア・クタコ国際空港 [24]
タンザニアの旗 タンザニア ダルエスサラーム ジュリウス・ニエレレ国際空港
キリマンジャロ キリマンジャロ国際空港
ウガンダの旗 ウガンダ エンテベ エンテベ国際空港
東アジア
日本の旗 日本 東京 成田国際空港
大阪 関西国際空港
大韓民国の旗 韓国 ソウル 仁川国際空港
中華民国の旗 台湾 台北 台湾桃園国際空港
香港の旗 香港 香港 香港国際空港
中華人民共和国の旗 中国 北京 北京首都国際空港
上海 上海浦東国際空港
成都 成都双流国際空港
杭州 杭州蕭山国際空港
厦門 厦門高崎国際空港
中央アジア
カザフスタンの旗 カザフスタン アルマトイ アルマトイ国際空港
アスタナ アスタナ国際空港
南アジア
インドの旗 インド デリー インディラ・ガンディー国際空港
ムンバイ チャットラパティー・シヴァージー国際空港 [25]
バンガロール ケンペゴウダ国際空港 [26]
東南アジア
インドネシアの旗 インドネシア ジャカルタ スカルノ・ハッタ国際空港
バリ島 ングラ・ライ国際空港
マレーシアの旗 マレーシア クアラルンプール クアラルンプール国際空港
フィリピンの旗 フィリピン マニラ ニノイ・アキノ国際空港
シンガポールの旗 シンガポール シンガポール シンガポール・チャンギ国際空港
タイ王国の旗 タイ バンコク スワンナプーム国際空港
西アジア
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 ドバイ ドバイ国際空港
アブダビ アブダビ国際空港
クウェートの旗 クウェート クウェート クウェート国際空港
イスラエルの旗 イスラエル テルアビブ ベン・グリオン国際空港
サウジアラビアの旗 サウジアラビア ダンマーム キング・ファハド国際空港
オマーンの旗 オマーン マスカット マスカット国際空港
イランの旗 イラン テヘラン エマーム・ホメイニー国際空港
バーレーンの旗 バーレーン マナーマ バーレーン国際空港
西インド諸島
オランダ領アンティルの旗 オランダ領アンティル シント・マールテン プリンセス・ジュリアナ国際空港
ボネール島 フラミンゴ空港
ハト国際空港
 キューバ ハバナ ホセ・マルティ国際空港
中央アメリカ
コスタリカの旗 コスタリカ サン・ホセ フアン・サンタマリーア国際空港 [25]
パナマの旗 パナマ パナマ トクメン国際空港
北アメリカ
カナダの旗 カナダ トロント トロント・ピアソン国際空港
モントリオール モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港
バンクーバー バンクーバー国際空港
カルガリー カルガリー国際空港
エドモントン エドモントン国際空港
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アトランタ ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港
シカゴ シカゴ・オヘア国際空港
ミネアポリス ミネアポリス・セントポール国際空港
ヒューストン ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港
ロサンゼルス ロサンゼルス国際空港
ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港
サンフランシスコ サンフランシスコ国際空港
ワシントンD.C. ワシントン・ダレス国際空港
マイアミ マイアミ国際空港
メキシコの旗 メキシコ メキシコシティ メキシコ・シティ国際空港
南アメリカ
アルゼンチンの旗 アルゼンチン ブエノスアイレス エセイサ国際空港
ブラジルの旗 ブラジル サンパウロ グアルーリョス国際空港
リオデジャネイロ アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港
フォルタレザ ピント・マルチンス国際空港 [27]
ペルーの旗 ペルー リマ ホルヘ・チャベス国際空港
 チリ サンティアゴ・デ・チレ アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港
 コロンビア ボゴタ エルドラド国際空港
カルタヘナ ラファエル・ヌニェス国際空港 [28]
エクアドルの旗 エクアドル キト マリスカル・スクレ国際空港
グアヤキル ホセ・ホアキン・デ・オルメード国際空港
スリナムの旗 スリナム パラマリボ ヨハン・ペンヘル国際空港
休・廃止路線
日本の旗 日本 東京 東京国際空港 成田へ置き換え
福岡 福岡空港 運休中[29]
名古屋 名古屋飛行場
札幌 新千歳空港 経由のみ
大韓民国の旗 韓国 釜山 金海国際空港(2015年10月26日-2016年1月4日, 福岡経由)
フィリピンの旗 フィリピン セブ島 マクタン・セブ国際空港
カタールの旗 カタール ドーハ ハマド国際空港 [30]
エチオピアの旗 エチオピア アディスアベバ ボレ国際空港 [31]
モーリシャスの旗 モーリシャス ポートルイス サー・シウサガル・ラングーラム国際空港 [32]
ナイジェリアの旗 ナイジェリア アブジャ ンナムディ・アジキウェ国際空港
トリポリ アミヌ・カノ国際空港
リベリアの旗 リベリア モンロビア ロバーツ国際空港 [25][33]
シエラレオネの旗 シエラレオネ フリータウン ルンギ国際空港 [25][33]
スーダンの旗 スーダン ハルツーム ハルツーム国際空港 [31]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ダラス ダラス・フォートワース国際空港

日本路線

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アムステルダムに向けて東北地方上空を飛行するボーイング747-400型機
  • 成田国際空港(第1ターミナル 北ウイング) 2016年9月3日の成田発便をもって、コンビ型を含むボーイング747-400型機の使用を終了し、翌4日以降はボーイング777-200ER型機もしくはボーイング777-300ER型機の併用となった[34]。なお需要などの理由により、ボーイング787-9型機で運航する場合がある。
  • 東京国際空港 2012年8月にオランダとの国としてはオープンスカイ協定合意済みでKLMとしては1978年5月20日の成田国際空港開港前はDC-8やボーイング747-200などが就航していた権利を主張していて羽田再就航要望は出しているがスカイチームアライアンス内に日本提携先が無いことが影響し日系エアラインのアムステルダム就航要望が無く同じアライアンで提携先のある中国/上海や韓国/仁川、台湾/台北の方が利便性が良いとアジア拠点移転の動きもある[35]
  • 関西国際空港(チェックインカウンター : 北ウイング、使用ゲート : 南ウイング) ボーイング777-300ER型機とボーイング787-9型機の併用(※需要次第でボーイング777-200ER型機による運航有り)

東京/成田と大阪/関西から毎日運航しており、アムステルダムから乗り継いだその日のうちにヨーロッパの60都市以上に到着できる。かつては、札幌/新千歳経由名古屋/小牧線も就航し、さらに2013年4月から福岡空港にも週3便で就航していたが、福岡線は路線状況が悪化したことや日本円の為替レートが路線収支にマイナスの収支を及ぼしているなどの理由から2016年1月4日もって運休となった[36]

営業事務所はエールフランス-KLMで同一地点に所在しており、東京都と大阪市にある。日本路線には常に日本人CAが3名から4名乗務している。

サービス

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ボーイング747に設置されていたワールドビジネスクラス席
エコノミークラスで提供される機内食
日本路線で提供される和食
ボーイング777-300ERのエコノミークラス
ボーイング787-9のエコノミークラス

機内サービス

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長距離路線ではビジネスクラス「ワールドビジネスクラス」、エコノミークラスの2クラス制。ヨーロッパ域内路線ではビジネスクラス「ヨーロッパビジネスクラス」とエコノミークラスの2クラス制をとる。全機種のエコノミークラスには、足元の広い「エコノミー・コンフォートゾーン」が搭載されている(ファーストクラス「ロイヤルクラス」は1996年ノースウエスト航空と同時に導入されたワールドビジネスクラスの導入により廃止)。

日本路線の機内食の特徴として、ホテルオークラ・アムステルダムの和食を搭乗クラスに関係なく提供し、日本人旅客へのサービスを図っていることがある。

  • KLMオリジナルギフト(ワールドビジネスクラスのみで提供) - オランダ伝統の陶器、デルフト陶器の「ミニチュアハウス」40年以上続く人気のプレゼントで、中にはイェネーバ(: jenever、オランダ・ジン)が入っている。陶器は現在88種類で、毎年1-2種が新規追加されている。
  • エンターテインメント - ボーイング777型機・ボーイング787型機では各座席にスクリーンが設置されており、映画やニュース番組のほか、音楽プログラムがある。また、ボーイング777-300ERの一部機体では機内無線LANWi-Fi)サービスを開始している。
  • 機内誌機内販売 - 機内誌は「Holland Herald」(英語版のみ)。また、アクセサリー、香水、化粧品などの免税品をはじめ、メンズ向けのグッズなども機内で注文した商品を自宅へ配送するホームデリバリーサービスを提供する。
  • アメネティキット(ワールドビジネスクラスのみ)には洗顔用具、機内用靴下、アイマスクが入っている。スリッパも機内でもらえる。

Flying Blue/フライング・ブルー

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エールフランスとKLM共通のマイレージプログラムで、2005年6月6日よりサービスが開始された。

エールフランス、KLMをはじめ、スカイチーム便、提携航空会社やホテル、レンタカー、クレジットカードなどの提携130社以上でマイルの獲得や特典を利用できる。また、獲得したマイルをほかのどの会員にも譲渡できる。さらに同社便・提携会社便の利用回数・距離に応じてアイボリー、シルバー、ゴールド、プラチナの4つの会員となるエリート会員制度を持つ。

空港でのサービス

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KLMのハブ空港であるアムステルダムのアムステルダム・スキポール空港は、乗り継ぎの簡単さ(ワンターミナルコンセプト)を重視しており、過去にベストエアポートとしての受賞歴もある。日本からスルーチェックインを済ませた客が、フライトの待ち時間にオランダへの一時観光入国をできるようにもなっている。

アムステルダム・スキポール空港のクラウン・ラウンジは近年リニューアルされた。

KLMアジア

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KLMアジア

KLMには傘下にKLMアジアというかつての日本アジア航空に似た会社が存在する。これは台湾及び中国双方に路線を持つことに対する政府圧力が背景にあったからである。これと同じくしてヨーロッパ各国のフラッグキャリアはアジアという名称を付けるなどして別会社の設立や別会社を装った便名で運航していたが直接運航の認可によりすべて消滅(もっとも、KLM以外は路線自体が消滅)、ただしKLMアジアのみKL便として現在も運航している。当時KLMアジアとして使用されていた機材の一部は、「KLM Asia」のロゴをまとったまま使用されているが、のちに導入したボーイング777-300ERでも「KLM Asia」のロゴが新塗装として2機(機体番号:PH-BVB、PH-BVC)在籍し、時より成田線へ乗り入れるほか、上海線などのアジア路線に就航している。

その他

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ガルーダ・インドネシア航空の塗装が機体に施されたボーイング747

事件・事故

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脚注

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  1. ^ 吉田力『図解入門 業界研究最新航空業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版』秀和システム、2014年、62頁
  2. ^ a b c d 吉田力『図解入門 業界研究最新航空業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版』秀和システム、2014年、53頁
  3. ^ 2番目に古い航空会社はコロンビアアビアンカ航空(1919年12月設立)、3番目に古い航空会社はオーストラリアカンタス航空(1920年設立)となっている
  4. ^ 超長距離フライト、続々誕生の理由 CNN(2017年8月8日)2017年8月11日閲覧
  5. ^ 吉田力『図解入門 業界研究最新航空業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版』秀和システム、2014年、78頁
  6. ^ 吉田力『図解入門 業界研究最新航空業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版』秀和システム、2014年、211頁
  7. ^ 日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)”. アマデウス・ジャパン. 2015年9月26日閲覧。
  8. ^ Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
  9. ^ KLM Royal Dutch Airlines Fleet Details and History” (英語). PlaneSpotters.net. 2024年7月15日閲覧。
  10. ^ KLM Cityhopper Fleet Details and History” (英語). PlaneSpotters.net. 2024年7月15日閲覧。
  11. ^ 機材の種類”. KLM Japan. 2024年7月15日閲覧。
  12. ^ Seat Maps” (英語). KLM SafetyHerald. 2024年7月15日閲覧。
  13. ^ KLM Airbus A320 NEO Fleet” (英語). KLM SafetyHerald. 2024年7月15日閲覧。
  14. ^ KLM Airbus A321 NEO Fleet” (英語). KLM SafetyHerald. 2024年7月15日閲覧。
  15. ^ Air France-KLM introduces the A320neo aircraft family into its fleet with the delivery of a first A321neo to Transavia” (英語). KLM. 2024年7月15日閲覧。
  16. ^ a b KLM Will Fly Airbus A350s As Of 2026” (英語). ONE MILE AT A TIME. 2024年7月15日閲覧。
  17. ^ エールフランスKLM、エアバスA350型機を50機確定発注 オプション40機も”. TRAICY. 2024年7月15日閲覧。
  18. ^ KLM introduces new World Business Class seats aboard B777 fleet” (英語). KLM. 2024年7月15日閲覧。
  19. ^ Air France-KLM orders new Airbus freighter, passenger aircraft” (英語). Reuters. 2024年7月15日閲覧。
  20. ^ First Boeing 737 in new livery Amstelveen, 04 December 2014
  21. ^ Flying-V” (英語). TU Delft. 2019年10月25日閲覧。
  22. ^ https://simpleflying.com/klm-final-boeing-747-retirement/ KLM Will Retire Its Final Boeing 747s On Sunday
  23. ^ KLMオランダ航空、MD-11退役 旅客機は姿を消す”. Aviation Wire. 2019年9月7日閲覧。
  24. ^ KLM、アムステルダム/ルアンダ/ウィントフック線に就航 週3便 Flyteam 2016年11月5日付
  25. ^ a b c d エールフランス-KLM、2017/18冬スケジュールで長距離10路線を開設 Flyteam 2017年10月18日付
  26. ^ KLM、10月にアムステルダム/バンガロール線を開設 787で週3便 Flyteam 2019年5月24日付
  27. ^ KLMオランダ航空、2018年5月にアムステルダム/フォルタレザ線を開設 Flyteam 2017年9月27日付
  28. ^ KLM、3月からアムステルダム/ボゴタ/カルタヘナ線に就航 週3便 Flyteam 2016年12月8日付
  29. ^ KLMオランダ航空、2016年1月5日に福岡/アムステルダム線を運休 Flyteam 2015年10月1日付
  30. ^ KLMオランダ航空、2017年3月下旬にアムステルダム/ドーハ線を運休 Flyteam 2016年11月25日付
  31. ^ a b KLMオランダ航空、ハルツーム、アディスアベバ線を運休へ Flyteam 2013年1月28日付
  32. ^ KLMとモーリシャス航空、アムステルダム/モーリシャス線を運休へ Flyteam 2019年4月19日付
  33. ^ a b KLM、2017年夏にアムステルダム/フリータウン/モンロビア線へ就航 Flyteam 2016年11月17日付
  34. ^ [1]
  35. ^ [2]
  36. ^ KLMオランダ航空、2016年1月5日に福岡/アムステルダム線を運休 Flyteam 2015年10月1日付
  37. ^ "Who is Prince Willem-Alexander?" FAQ - Dutch royalty (Radio Netherlands Worldwide. Retrieved 28 January 2013.)
  38. ^ オランダ国王、KLM旅客機操縦の「副業」明かす (CNN 2017年5月18日 同日閲覧)

関連項目

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外部リンク

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