KILLZONE
『KILLZONE』(キルゾーン)は、オランダのソニー・コンピュータエンタテインメントの子会社に当たるゲリラゲームズが開発したPlayStation 2専用ファーストパーソン・シューティングゲーム。日本ではセガより2005年10月27日に発売された。
概要
[編集]KILLZONEシリーズ1作目。近未来を題材とした戦争物FPSに近い作風を持つ、宇宙共和国「ベクタ」と独裁国家「ヘルガーン」との惑星国家間の戦いを描いたSFゲーム。シリーズ最大の特徴は無機質なマスクに覆われ赤い双眸をした「ヘルガスト」と総称される敵キャラクターである。1人用のシングルプレイの他にも、2人までプレイヤーが参加してCPUを交えた対戦プレイも可能である。海外版ではネットワーク経由のマルチプレイ機能があるが、日本版では削除されている。本作発売後も続編が発売され、シリーズ化した。
元々ゲリラゲームズが『Kin』というタイトルでPlayStation用ゲームとしてゲームの開発プロジェクトを行っていたが、1999年にゲームの技術デモの映像を見たソニー・コンピュータエンタテインメントが、新しいコンソール(PlayStation 2)に開発を切り替えるようにゲリラゲームズに尋ね、PlayStation 2用ゲームとして、『KILLZONE』が開発された。
プロローグ
[編集]近未来、人類が宇宙へと旅立ち、他の惑星に足を踏み入れた星間入植時代。植民地化された惑星は、地球の「ISA(Interplanetary Strategic Alliance:惑星間戦略同盟)」によって統治されていた。ISA統治下にある殖民惑星の一つ、Vekta(ベクタ)。この惑星に宇宙船団が大挙して襲来、ベクタ軌道上の防衛システム・SDプラットフォームはなぜか無力化され、船団は地上に降り立った。上陸した強襲船から現れたのは、不気味に光る赤いゴーグルを装着した兵士達。銃口を唸らせ、一気にベクタ制圧へと行動を開始する。彼らは、惑星Helghan(ヘルガーン)に軍事国家を持つ、人間に類似した生命体「Helghast(ヘルガスト)」。かつてヘルガストと人類は、戦火を交えたことがある。いま再び、ヴィサリ老を指導者に強力な軍事力を持つヘルガストは、圧倒的戦力でベクタに駐在するISA勢力を駆逐せんとしていた…。
登場人物
[編集]ISA(Interplanetary Strategic Alliance:惑星間戦略同盟)
[編集]- テンペラー(Templar)
- 階級は大尉。ISAの中でも卓越した戦闘スキルと戦術に長けたRRF(Rapid Reaction Force:高速機動部隊)の一員。
- ルーガー(Luger)
- 階級はない。特殊ステルス機関に所属する女エリート特殊工作員。
- リコ(Rico)
- 階級は軍曹。ISAの正規部隊に所属する、重火器・重装甲を装備したスペシャリスト。
- ハッカ(Hakha)
- 階級は大佐。秘密諜報部隊の特殊諜報部員である。人間とヘルガストのハーフ。
- ヴァーグトン将軍(Vaughton)
- ISA将校。ベクタの地上司令部で対ヘルガスト戦線を指示する。状況を打破すべくテンペラー達に特殊任務を与える一方、SDプラットフォームを再生すべくセキュリティキーと共に軌道上へと向かう。
- アダムス将軍(Adams)
- ベクタ軌道上防衛システム・SDプラットフォームのISA司令官。
ヘルガスト軍
[編集]- ヴィサリ老(Visari)
- ヘルガストを統べる最高指導者である。
- レンテ将軍(Lente)
- ベクタ攻撃を指示するヘルガスト第三師団司令官。