さっぽろ芸術文化の館
ニトリ文化ホール Nitori Culture Hall | |
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さっぽろ芸術文化の館 | |
情報 | |
正式名称 | さっぽろ芸術文化の館 |
旧名称 | 北海道厚生年金会館 |
開館 | 1971年9月18日 |
開館公演 | 札幌交響楽団演奏会[1](1971年9月18日[2]) |
閉館 | 2018年9月30日 |
最終公演 |
葉加瀬太郎コンサートツアー2018『ALL TIME BEST』 (2018年9月17日[3]) |
客席数 | 2,300席 |
延床面積 | 30,930.89m² |
用途 | コンサート、演劇、学会など |
運営 | 札幌商工会議所[4] |
所在地 |
〒060-0001 札幌市中央区北1条西12丁目 |
最寄駅 | 札幌市営地下鉄東西線西11丁目駅 |
ホテルさっぽろ芸文館 | |
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ホテル概要 | |
設計 | 三菱地所[5] |
施工 | 鹿島建設[5] |
運営 | 札幌商工会議所 |
所有者 | 札幌市 |
前身 | 北海道厚生年金会館(ウェルシティ札幌) |
階数 | 地下1階 - 地上8階 |
部屋数 | 120室 |
敷地面積 | 11,639.08 m² |
開業 | 1971年 |
閉業 | 2018年 |
最寄駅 | 西11丁目駅 |
所在地 |
〒060-0001 札幌市中央区北1条西12丁目 |
公式サイト | ホテルさっぽろ芸文館 公式サイト |
さっぽろ芸術文化の館(さっぽろげいじゅつぶんかのやかた)は、かつて札幌市中央区にあった施設。 北海道最大の客席数(2,300席)のホール[4]、宿泊施設、会議室などがあった[6]。
概要
[編集]東京・大阪に次ぐ全国3箇所目の厚生年金会館として1969年に着工し[5]、1971年(昭和46年)9月18日に「北海道厚生年金会館」として現在地に開館した[7][8]。総工費40億円[5]、鉄筋コンクリート造一部鉄骨鉄筋コンクリート造延床面積32,790平米で[9]、地下1階・地上8階・塔屋2階建てのホテルや会議室等を備えた「クラブ棟」と[5]、地下1階・地上6階建て[8]・客室2,300席の大ホールを備えた「ホール棟」の2棟を備え文化教室やレストランなども備えた[10]。建設規模は既存の東京・大阪厚生年金会館より一回り大きな規模とし[8]、内装は近代建築の冷たい雰囲気を避けホール内はNHK技研指導による音響設計とともに観客心理をステージに集中させる形と温かさに主眼を置き、外観は空間を広くとりつつ緑の多い周辺地域の景観に協調するものとした[10]。
開館翌年の1972年札幌オリンピックではIOC総会の会場や役員宿舎としても用いられ[5]、コンサート・舞台公演等のイベントを数多く行い北海道の芸術文化の発信拠点の一つとして機能した[9]。
国の年金・健康保険制度改革の一環として、2005年(平成17年)に全国の年金・健康保険関連施設の売却が決まると、音楽事業の有志などが集まり「北海道厚生年金会館存続を願う会」を設立し、存続に向けての活動を行った[11][12][13]。2006年(平成18年)に札幌市、札幌商工会議所、北海道による「北海道厚生年金会館存続検討会議」を設置した[14]。2008年(平成20年)に札幌市が入札参加を表明し[15]、同年の入札によって札幌市の施設取得が決まった[16][17]。なお、この間に石綿(アスベスト)除去工事のため翌年にかけて約半年間休館している[18]。
2009年(平成21年)に札幌市の所有施設となったことを機に名称を「さっぽろ芸術文化の館」と改称し[16][19]、2010年(平成22年)に札幌市の所管移設としては初となるネーミングライツ(命名権)を導入し[4]、ニトリと協定を締結して愛称が「ニトリ文化ホール」となった[16][20]。
2018年(平成30年)9月30日を以て閉館。閉館後の施設解体が決まっており、閉館後のホール機能は、札幌市の市街地再開発事業「札幌創世1.1.1区北1西1地区」に建設された再開発ビル「さっぽろ創世スクエア」の複合施設「札幌市民交流プラザ」内の「札幌文化芸術劇場」に継承する[21][22]。跡地については「仮称・札幌博物館」建設候補地の1つになっている[23][24]。
2020年3月に取り壊し開始、2022年6月17日に解体を終了[25]。
施設
[編集]ニトリ文化ホール
[編集]ホテルさっぽろ芸文館
[編集]- 客室
- シングル(14.5m2)
- スタンダードツインA(23.1m2)
- スタンダードツインB(27.0m2)
- ラージツイン(35.2m2)
- 和室(29.9m2)
- 会議室
- ロイヤルホール(760m2)
- 瑞雪の間(425m2)
- 蓬莱の間(239m2)
- 玉葉の間(155m2)
- 黎明の間(231m2)
- 清流の間(253m2)
- 鈴蘭の間(71m2)
- 琴の間(44m2)
- 鶴の間(44m2)
- 扇の間(44m2)
- 舞の間(27m2)
- 藤の間(和室)(39m2)
- 丹頂の間(和室)(64m2)
- グランシャトー(167m2)
- レストラン
- ピープル
- 北一条
アクセス・駐車場
[編集]北海道道124号宮の沢北一条線(北1条宮の沢通)沿いに位置している。
- ジェイ・アール北海道バス札樽線、北海道中央バス札樽線「北1条西12丁目」バス停下車
- 札幌市営地下鉄東西線西11丁目駅から徒歩約5分
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)札幌駅から車で約5分
- 地下駐車場、第2駐車場あり
脚注
[編集]- ^ “歴史”. Life&Live Project チャリティ実行委員会. 2017年4月5日閲覧。
- ^ 聴衆うっとり札響こけら落とし演奏会厚生年金会館- 北海道新聞1971年9月19日札幌市内版13面
- ^ 『葉加瀬太郎 Concert Tour 2018 Tour Schedule』(PDF)(プレスリリース)ハッツアンリミテッド、2018年9月 。2019年1月4日閲覧。
- ^ a b c “平成28年度さっぽろの文化行政(分割版3)” (PDF). 札幌市. p. 64. 2017年4月5日閲覧。
- ^ a b c d e f 今月の表紙 北海道厚生年金会館 - セメント工業No.113 1971年11月号(日本セメント)
- ^ “さっぽろ芸文館”. 札幌商工会議所. 2017年4月5日閲覧。
- ^ “北海道厚生年金会館落成開館式典”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1971年9月18日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ a b c 本道の文化の殿堂厚生年金会館お披露目 - 北海道新聞1971年9月18日夕刊
- ^ a b 芸文館の解体、7月末に公告へ 事業費に30億円見込む
- ^ a b IOC総会会場(北海道厚生年金会館) - 札幌オリンピック施設 競技場・選手村・関連施設などの記録(工業調査会 1971年)
- ^ “Life&Live Project チャリティ実行委員会”. 2017年4月5日閲覧。
- ^ “売却危機 札幌・厚生年金会館*自力運営で存続模索*「願う会」*基金創設や冠企業探し”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年7月19日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “厚生年金会館存続運動*行政頼み脱却の模範に*道、市も最大限の支援を”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年10月24日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “厚生年金会館存続へ「検討会議」*「官民」の議論 やっと出発点*負担に行政及び腰*具体策なお白紙”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2006年4月26日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “道厚生年金会館入札に札幌市参加へ*存続に望み 安堵の声*文化関係者ら*「行政の取得が一番」”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2008年2月16日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ a b c “さっぽろ芸術文化の館について”. 札幌市. 2017年4月5日閲覧。
- ^ “厚生年金会館*文化の殿堂残った*札幌市、運営形態は白紙”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2008年11月14日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “アスベスト一掃へ*厚生年金会館*工事で半年休館”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2008年7月28日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “さよなら 厚生年金会館*38年の歴史に幕*あすから「さっぽろ芸文館」に”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2009年11月30日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “施設の命名権契約*明暗くっきり*セキスイハイム・北翔クロテック・ニトリ…”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2010年3月31日). 2017年4月5日閲覧。
- ^ “札幌市民交流プラザ”. 2017年4月5日閲覧。
- ^ “さっぽろ芸術文化の館が18年度にも閉館 -跡地活用に注目”. 北海道建設新聞 (北海道建設新聞社). (2014年3月10日) 2017年4月5日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “(仮称)札幌博物館基本計画について”. 札幌市. 2017年4月5日閲覧。
- ^ “札幌市が博物館建設候補地を閉館予定のニトリホール跡地に”. 北海道建設新聞 (北海道建設新聞社). (2015年2月13日). オリジナルの2015年3月28日時点におけるアーカイブ。 2017年4月5日閲覧。
- ^ 事業評価調書 さっぽろ芸術文化の館解体費 - 札幌市
関連項目
[編集]- 北の映像ミュージアム - さっぽろ芸術文化の館の館内にあった施設
- 日本のコンサートホールの一覧
- 日本の命名権導入施設一覧
- 多目的ホール
外部リンク
[編集]- ホテルさっぽろ芸文館『旧北海道厚生年金会館』 - ウェイバックマシン(2018年10月21日アーカイブ分)