鈴木光明
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鈴木 光明(すずき みつあき、1936年2月8日 - 2004年11月14日)は、神奈川県横浜市出身の漫画家[1]。
略歴
[編集]6人兄弟の三男として出生。中学生の頃より漫画家を志す。中学卒業後に職を転々としながら漫画を描き続け、1952年に描き下ろしの貸本漫画単行本『江戸大変録』でデビュー[2]。手塚治虫の推薦により1955年に『おもしろブック』の連載「くろがね力士」で雑誌デビュー[3]。
1956年、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、永島慎二らと同人グループ・かこう会を結成して同人活動を開始。同会の会長になる[3]。
1971年より『別冊マーガレット』少女マンガスクールの選考を担当。和田慎二、山田ミネコ、市川ジュン、くらもちふさこなどの漫画家を育てた[3]。その後『花とゆめ』創刊時の投稿作品審査にも関わる。1976年から少女漫画教室を主宰。少女漫画教室は1991年に病気により閉校[4][5]。
鈴木のアシスタント経験者には、永島慎二[6]やアニメ演出家の大貫信夫[7]など。漫画家の安彦良和は鈴木の影響を受けて、漫画を描き始めたという[8]。
2004年11月14日に死去[9]。
作品リスト
[編集]漫画
[編集]- 江戸大変録(1952年)
- あけみものがたり(1952年)
- 怪男子ハイロ(1952年)
- 東海道暴れ道中(1952年)
- お静ちゃん物語(1953年)
- 見えない宝(漫画少年 1954年12月号)
- まぼろし剣士(1955年)
- くろがね力士(おもしろブック 1955年2月号、3月号、8月号付録)
- 丹下左膳(おもしろブック 1955年5月号~ 8月号)
- ふえふき姫(幼年ブック 1955年6月号付録)
- 黒船ものがたり(少女ブック 1955年6月号)
- にゃん太の恩がえし(幼年ブック 1955年7月号)
- 織田信長(少年少女冒険王 1955年9月号付録~11月号付録)
- 日輪の女王(少年少女冒険王 1955年10月号)
- みみずく太郎一代記(おもしろブック 1955年10月号付録、11月号付録「傑作漫画全集」)
- 漫画日本史(少年少女冒険王 1955年12月号~1956年7月号)
- 伊達正宗(冒険王 1956年新年号付録)
- まぼろしの馬(なかよし 1956年2月号付録)
- 怪力豪弓伝(漫映出版社 1956年3月)
- 宇宙人東京に現わる(ぼくら 1956年3月号付録)
- 流星五郎(冒険王 1956年3月号-4月号付録)
- 子じか物語(なかよし 1956年4月号付録)
- 妖術王子(少年 1956年8月号)
- ピーターパン(なかよし 1956年8月号付録)
- スピード名探偵(漫画王 1956年8月号~1958年)
- 上杉謙信(冒険王 1956年夏休み増刊号付録)
- 海蛇号事件(少年 1956年夏休み増刊号)
- ひよどり探偵長(ぼくら 1956年9月増刊号)
- ぎゃらむの洞窟(幼年クラブ 1956年10月号付録)
- 透明ロケットX(少年 1956年秋の大増刊付録「探偵漫画ブック」)
- 将棋のお駒ちゃん(日昭館書店 1956年)
- 車坂一駒うち(冒険王 1956年)
- ダイモス13号(少年 1957年お正月増刊「探偵ブック」)
- 地底X団(少年 1957年お正月増刊号付録「探偵漫画ブック」)
- あらまあ物語(なかよし 1957年6月号)
- タツマキ小僧(幼年クラブ 1957年7月号付録)
- 死神剣士(冒険王 1957年8月号)
- 幽霊ロケット(少年 1957年夏休み大増刊「探偵ブック」)
- オルゴールの秘密(りぼん 1957年夏休み増刊「歌のアルバム」)
- いなずま剣士(漫画王 1957年9月号付録)
- まぼろし燈台(幼年クラブ 1958年新年号付録)
- 地球SOS(少年クラブ 1958年新年号付録)
- 魔人X13(冒険王 1958年新年号付録)
- カンキシ坑物語(少女クラブ 1958年お正月まんが増刊号)
- もも子探偵長(りぼん 1958年1月号~1959年12月号)
- 黒馬城(幼年クラブ 1958年3月号付録)
- 虹のうず(少女クラブ 1958年4月号)
- 太陽の子(たのしい四年生 1958年5月号付録)
- 白鳥鶴之介(漫画王 1958年8月号付録)
- 嵐獅士丸(漫画王 1958年9月号)
- ちていのぼうけん(たのしい四年生 1958年10月号付録)
- 地獄城に起つ(若木書房 1958年)
- 夜明けの星(小学四年生 1959年~ 1960年3月号付録)
- コメットボーイ(原作:久米みのる、中学時代一年生 1959年4月号~1960年3月号)
- さゆり捕物帖一ばんてがら 猫のうた(りぼん 1960年春の大増刊号)
- スーパーミミ子(小学三年生 1960年4月号)
- 黒い炎 振袖忍者 第3集(きんらん社 1960年6月)
- 独眼竜参上(少年ブック 1960年9月号付録~12月号)
- 死の河(漫画王 1960年10月号)
- Zの世界(小学六年生 1961年4月号~ 5月号付録)
- 死の家(少年ブック 1962年正月増刊号)
- 13号アパート(小学五年生 1963年2月号)
- 山小屋の話(小学五年生 1963年4月号)
エッセイ
[編集]- 鈴木光明:『マンガの神様! 追憶の手塚治虫先生』、白泉社、ISBN 978-4592731320(1995年11月)。
その他
[編集]- 『少女まんが入門 - 初歩からプロになるまで』- 1979年
- 『少女まんがの描き方専科 - あなたもプロになれる』- 1981年
- 『少女まんが入門(続)』- 1984年
- 『少女まんが家入門 特訓ドリル』- 1986年
外部リンク
[編集]出典
[編集]- ^ 日外アソシエーツ編集部編『漫画家・アニメ作家人名事典』日外アソシエーツ、1997年、p.225
- ^ 鈴木光明『マンガの神様! 追想の手塚治虫先生』白泉社、1995年、pp.42-47
- ^ a b c 鈴木光明『マンガの神様! 追想の手塚治虫先生』白泉社、1995年。カバーの著者紹介より。
- ^ 鈴木(1995)、p.231
- ^ 酒井美羽:「酒井美羽の少女まんが戦記 2」、秋田書店 (2024年5月16日)、ISBN 978-4253106924。※「鈴木光明少女まんが教室」についての回想漫画
- ^ 鈴木(1995)、p.75
- ^ 鈴木(1995)、p.142
- ^ 更級修一郎聞き手・構成「歴史の忘却と捏造に抗して 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』という挑戦 安彦良和」『ユリイカ』2007年9月号、p.113
- ^ 漫画家・鈴木光明先生、逝去 深緑の杜 くおんみどり&みどりかわあきら公式ウエブサイト 2004年11月28日