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神泉町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東京都 > 渋谷区 > 神泉町
神泉町
町丁
地図北緯35度39分26秒 東経139度41分36秒 / 北緯35.657289度 東経139.693425度 / 35.657289; 139.693425
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京
特別区 渋谷区
地域 渋谷地域
人口情報2023年(令和5年)1月1日現在[1]
 人口 2,217 人
 世帯数 1,541 世帯
面積[2]
  0.103023029 km²
人口密度 21519.46 人/km²
郵便番号 150-0045[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 品川
ウィキポータル 日本の町・字
東京都の旗 ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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神泉町(しんせんちょう)は、東京都渋谷区町名。「丁目」の設定のない単独町名である。住居表示実施済区域。

地理

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渋谷区中西部に位置する。北部は松濤に接する。東部は円山町に接する。南部は国道246号(玉川通り)に接し、これを境に南平台町に接する。西部はほぼ旧山手通りに接し、これを境に目黒区青葉台に接する。地形的には、宇田川の神泉支流により谷が形成され、坂が多い町でもある。幹線道路沿いには、高層建築物・貸しビルが目立つ。USENなどIT系企業が多いのが特徴である。幹線道路から離れると住宅地になる。

地価

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住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、神泉町14-2の地点で103万円/m2となっている[5]

歴史

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江戸時代には豊島郡中渋谷村・中豊沢村に跨る字神泉ヶ谷(やつ)[注釈 1]明治7年(1874年)中豊沢村は中渋谷村に合併し、さらに周辺諸村と合併して南豊島郡(後豊多摩郡)渋谷村大字中渋谷字神泉谷となった。渋谷村は町制施行を経て昭和3年(1928年)に東京市に編入されたが、この時区域を若干変更して渋谷区神泉町が誕生した。昭和45年(1970年住居表示により現在の町域となる。

谷にはかつて宇田川へ合流する湧水が存在し、空鉢仙人縁の霊水として「神仙水」と呼ばれた。いつしか弘法大師(空海)開湯伝説とも結び付けられるようになり、江戸後期の村持の浴場発祥とも、明治に「今弘法」と称する浅草花川戸の僧が開いたともされる弘法湯が、代沢森巌寺で灸を据えた帰りに浸かると御利益があるとして有名となった。明治20年頃弘法湯に芸者屋宝屋が開業して以来、円山町と共に花街として栄えた。

地名の由来

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江戸砂子』に「神仙水 八幡の西 むかし空鉢仙人此谷に来り不老長生の仙薬を練りたりと云霊水也此所を神仙谷といふ」とあり、『江戸名所図会』、『新編武蔵風土記稿』もこの説を採用している[6]。近在の鉢山も空鉢仙人に由来する地名とされる。一方で、後世には弘法湯に見られるように弘法大師が湧かせた泉であるという話も広まったが、何れの説にしても伝説の域を出ない。

町名の変遷

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実施後 実施年月日 実施前
神泉町 1970年昭和45年)1月1日 神泉町(全域)、栄通二丁目(一部)、上通四丁目(一部)、円山町(一部)

世帯数と人口

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2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[8]
1,626
2000年(平成12年)[9]
1,919
2005年(平成17年)[10]
2,045
2010年(平成22年)[11]
2,019
2015年(平成27年)[12]
2,257
2020年(令和2年)[13]
2,263

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[8]
878
2000年(平成12年)[9]
1,136
2005年(平成17年)[10]
1,308
2010年(平成22年)[11]
1,318
2015年(平成27年)[12]
1,490
2020年(令和2年)[13]
1,517

学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年3月時点)[14]

番地 小学校 中学校 調整区域による変更可能校
6~14番
19~23番
渋谷区立神南小学校 渋谷区立松濤中学校 渋谷区立猿楽小学校
その他

交通

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町域内には京王井の頭線神泉駅がある。徒歩8~10分程度で隣の渋谷駅へ行くことができるほか、池尻大橋駅へも利用が可能である。

一般路線バスは東急バス小田急バス(子会社を含む)が利用可能である。

また、近くに旧山手道り、国道246号線、首都高速道路3号渋谷線の渋谷入口がある。

事業所

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2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[15]

  • 事業所数 : 235事業所
  • 従業員数 : 9,308人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[16]
148
2021年(令和3年)[15]
235

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[16]
4,800
2021年(令和3年)[15]
9,308

施設

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その他

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日本郵便

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脚注

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注釈

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  1. ^ 『新編武蔵風土記稿』には中渋谷村・中豊沢村の両者に小名 神泉ヶ谷の記述がある[6][7]

出典

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  1. ^ a b 住民基本台帳による東京都の世帯と人口(町丁別・年齢別)  令和5年1月” (CSV). 東京都 (2023年4月6日). 2023年12月17日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2024年1月20日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 神泉町の郵便番号”. 日本郵便. 2023年11月17日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2024年11月2日閲覧。
  6. ^ a b 新編武蔵風土記稿 中渋谷村.
  7. ^ 新編武蔵風土記稿 中豊沢村.
  8. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  14. ^ 住所別通学区域一覧”. 渋谷区. 2024年1月20日閲覧。
  15. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  16. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  17. ^ 郵便番号簿 2022年度版” (PDF). 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 『新編武蔵風土記稿』
    • 「中渋谷村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ10豊島郡ノ2。NDLJP:763976/82 
    • 「中豊沢村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ10豊島郡ノ2。NDLJP:763976/86 

外部リンク

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