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太田克史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

太田 克史(おおた かつし、1972年3月22日 - )は、日本男性編集者である。2023年現在、講談社の100%出資子会社として設立された出版社・星海社の代表取締役社長[1]

経歴

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岡山県倉敷市出身。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。1995年に講談社入社。『別冊フレンド』編集部へ配属され、主にジョージ朝倉を担当していた。

1998年、文芸局文芸図書第三出版部(通称「文三」)へ異動。講談社ノベルスを中心に京極夏彦清涼院流水上遠野浩平舞城王太郎佐藤友哉西尾維新奈須きのこ竜騎士07などの若手作家を担当。文芸雑誌『メフィスト』での通称は"J"。

講談社ノベルスで新本格ムーブメントを作り上げた編集者・宇山日出臣の影響を色濃く受けた編集者の一人で、「最強」「最前線」「天才」「傑作」といった大仰な表現を誌面で多く使う傾向がある。サブカルチャー的には大塚英志東浩紀の影響を多く受けており、二人が編集していた文芸誌・批評誌『新現実』(角川書店)とは一時、共同戦線を張っていた。

2002年の第一回文学フリマで刊行した同人誌『タンデムローターの方法論』を原型に、2003年、講談社の社内公募企画で最優秀評価を受け、文芸誌『ファウスト』を創刊する。講談社史上最年少の編集長でありながら、DTPを積極的に取り入れるひとり編集部体制を執ったことから、文芸誌界隈では大きな話題となった。

長く講談社文芸図書第三出版部に所属していたが、2006年10月に新設された海外文芸出版部へ異動。2006年11月、特例に近い形で文芸レーベル「講談社BOX」を創刊し、異例のスピードで部長に就任した。『ファウスト』編集長との兼務で初代編集長となった講談社BOXは、小説・漫画・ノンフィクションを総合的に取り扱う文芸レーベルを目指しており、海外の若い作家たちとの交流にも積極的だった。

『ファウスト』編集部も文三とは別のフロアにあったが、講談社BOX編集部は講談社本社ビルではなく、2007年に野間道場の建て替えのため建てられた講談社第1別館に編集部を構えていた。当初、社員は太田ともう一人だけだったが、後に増員されている。当時は講談社の中でもっとも平均年齢の若い編集部だった。2020年から文三部長を務めている鍛治佑介も、入社初年度は講談社BOX編集部に配属されていた。

2008年12月、講談社BOX編集長(部長)から異動し、講談社文芸局付き担当部長という形で講談社BOXから離れた。当時は「講談社BOXを次の段階にすすめるために必要なこと」とコメントしていた。

2010年、文芸局管轄になり、文三と統合された講談社BOXから独立する形で設立した新会社・星海社の副社長に就任。担当作家陣からは西尾維新、舞城王太郎、清涼院流水を除く主力作家の大半が合流し、新たに虚淵玄芝村裕吏小太刀右京野上武志などが加わった。『ファウスト』編集長も変わらず兼任しているが、2011年9月末に講談社から発売されたVol.8を最後に休刊状態となっている。

2020年、星海社代表取締役社長に就任した。

脚注・出典

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外部リンク

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