WinDVD
開発元 | コーレル |
---|---|
最新版 |
12
/ 2016年11月9日 |
対応OS | Microsoft Windows |
種別 | メディアプレーヤー |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | corel.com |
WinDVD(ウィン ディーブイディー)は、かつてコーレルが開発し、日本ではソースネクストが販売していたメディアプレーヤーである。
もともとはInterVideoが開発し、1998年11月に最初のバージョンを発表した[1]。2006年にコーレルがInterVideoを買収し[2]、以後はコーレルのブランドとなった。
主な機能
さまざまな動画、音声ファイルの再生が可能で、Proエディション、上位版であるUltimateであれば、それぞれブルーレイも再生できる。
- タイムストレッチ
- 声などのキーを変更せずスピードだけ変えられる(DVDのみ)。
- ビデオアップスケーラー
- リアルタイムでハイビジョン画質に「アップサンプリング」する機能。バージョン2010まではDVDファイルのみ。バージョン11ではファイルにも実行できる。
- 新ショートカット
- 動画再生時にF12キーを押すとタスクバーへ収納する。
日本での販売・サポート体制
日本での最初のリリースは、1999年3月にカノープスが日本語ローカライズして発売したものである[3]。
しかしその後、2000年4月からはインフォマジックからも発売が行われた[4]。
しばらくは2社からUIや付属品が少し違う同様の商品が販売されていたが、ブランドイメージの統一と、サポート体制の一元化を目的に契約を解消していく。インフォマジックとの契約は2002年5月末をもって終了し[5]、その後はインタービデオジャパンから販売が行われる。カノープスとの契約も2003年4月10日をもって終了した[6]ことで、インタービデオジャパンがすべての販売とサポートを行う体制となった。
その後、2006年以降はインタービデオジャパンを吸収合併したコーレルから販売されていた。
2012年10月からはリテールパッケージの販売をイーフロンティアが行うようになる[7]。この契約は2015年に解消され、その後は再びコーレルが販売した。
イーフロンティアと並行して、2012年からは開発および販売のライセンスの供給を受けた[8]sMedioからも販売されていたが、2018年に解消し[9]、再びコーレルに一本化された。
その後、2019年12月からはソースネクストが独占販売権を取得し、ソースネクストから販売されるようになった[10]。
2023年4月30日、ソースネクストは販売を終了した[11]。以降、コーレルのサイトでは継続して販売が続けられたが[12]、2023年9月末で販売終了。
ソースネクスト販売分のサポートは継続してソースネクストから提供されたが、2024年2月末ですべてのサポートが終了した[13]。
バージョン履歴
- WinDVD
- 1998年11月発表[1]。
- 1999年3月9日、カノープスが日本語版を発表、1999年3月下旬から発売[3]。
- 1999年8月、カノープスがWindows NT 4.0に対応したリリース4を出荷開始[14]。
- WinDVD 2K
- 1999年11月発表[15]。
- 1999年12月20日、カノープスが日本語版「WinDVD 2000」を発表、2000年1月末から発売[16][17]
- 2000年4月28日インフォマジックから「WinDVD Millennium」発売[4]。WinDVD 2000との違いは、ワイヤレスリモコンの有無とインターフェイスのデザインが若干変更されていることで、基本的には同じソフトである。
- 2000年9月末カノープスから「WinDVD DH」発売[18][19]。内部バージョンは2.2。
- 2000年11月22日、インフォマジックから「WinDVD Arena」発売[20]。内部バージョンは2.3。
- WinDVD 4
- 2002年5月8日、InterVideoから英語版が発売[25]。
- 2002年5月29日、インタービデオジャパンから日本語版が発売[26]
- 2002年8月7日、リモコンが付属する「WinDVD4 リモコン版」がインタービデオジャパンから発売[27]
- 2002年5月20日、カノープスから「WinDVD 4 Premium」が発売[28]
- 2002年12月6日、WinDVD4をベースに、ドルビー・バーチャル・スピーカー機能を追加した「WinDVD DVS」をインタービデオジャパンから発売[29]
- 2003年4月25日、最上位版「WinDVD 4 Platinum」をインタービデオジャパンから発売[30]。
- 2003年6月27日、リモコンが付属する「WinDVD Platinum リモコン版」をインタービデオジャパンから発売[31]
- 2003年11月14日、一部機能を削った廉価版「WinDVD Personal」をソースクストから発売[32]
- WinDVD 5
- 2003年6月17日、InterVideoから英語版が発売[33]。
- 2003年7月25日、インタービデオジャパンから日本語版が発売[34]
- 2003年9月5日、インタービデオジャパンから「WinDVD5 Platinumリモコン版」発売[35]
- WinDVD 6
- 2004年6月18日発売[36]
- WinDVD 7
- 2005年6月24日発売[37]
- WinDVD 9
- 2007年12月25日発売[40]
- WinDVD 11
- 2011年9月13日、コーレルから発売[43]
- 2012年12月21日、sMedioからWindows 8に対応した「sMedio WinDVD 11 for Windows 8」が発売[44]。コーレルとイーフロンティアから発売されたWinDVD 11のWindows 8対応は未定と発表され、sMedioのサイトではコーレル版からsMedio版への有償アップグレードが販売された[45]。
- 2013年6月28日、コーレルとイーフロンティアが販売したWinDVD 11に対して、sMedio版への無償アップデートが提供されWindows 8に対応した[46]。しかし、コーレルのサイトからはsMedio版への無償アップデートが提供されている一方で、sMedioのサイトではコーレル版からの有償アップグレードが継続販売されるという不可解な状態が続いた。
- 2014年1月17日、イーフロンティアから販売されるパッケージがWindows 8対応版としてリニューアル[47]。
- 2016年6月23日にリリースされたサービス パック 7のアップデートで、コーレルの名義と再び変更になった。
- 2017年8月23日、sMedioからWinDVD 11をベースに4K再生に対応した「sMedio WinDVD 4K」が発売[48]。sMedioが販売したWinDVD 11の購入者に対しては無償アップデートが提供された。2018年9月末で販売終了。
- WinDVD 12
- 2016年11月9日ダウンロード版発売[49]。パッケージ版は2017年1月20日発売[50]。
- 4KビデオやH.265の再生に対応した。
- 2023年9月末で販売終了。
- コーレルは明確にはサポート終了を宣言していないが、ソースネクストは2024年2月末でサポートを終了した。
LinDVD
InterVideoは、Linux版にあたる LinDVDを開発し、OEM出荷もしていた[51][52]。
脚注
- ^ a b “InterVideo Press Release - WinDVD, WinDTV, DVD, DTV, Codec, HDTV”. intervideo.com (2000年5月17日). 2000年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2000年5月17日閲覧。
- ^ “Corel、InterVideoを買収”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月19日閲覧。
- ^ a b “カノープス、ソフトウェアDVD「WinDVD」”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ a b “インフォマジック、WinDVD Millenniumを発売”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “インフォマジック、「WinCinema ARENA」をインタービデオに移管”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “インタービデオ、販売チャネルを一元化”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2012年10月4日). “イーフロンティア、Corel製品の国内取扱を開始”. AV Watch. 2020年1月19日閲覧。
- ^ “ストリーミングやデジタルメディア再生ソフトウェア開発を手掛けるsMedio、コーレル社とWinDVDの開発・販売ライセンス契約を締結”. ドリームニュース. 2020年1月19日閲覧。
- ^ “sMedio WinDVDサポートの移管について|製品サポート|株式会社sMedio”. www.smedio.co.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ “「Corel」の画像・動画編集ソフトなど22製品の国内での独占販売開始のお知らせ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2020年1月21日閲覧。
- ^ “ソースネクスト社でのCOREL WinDVD Pro12が販売終了になります。”. じゃりてんの徒然なるままに. 2024年5月1日閲覧。
- ^ “Blu Ray & DVD Player for Windows - WinDVD Pro 12 by Corel”. www.windvdpro.com. 2023年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月20日閲覧。
- ^ “サポート終了製品のご案内|サポート|ソースネクスト総合サイト”. www.sourcenext.com. 2024年5月1日閲覧。
- ^ “Press Info WinDVD”. canopus.co.jp (2000年1月8日). 2000年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2000年1月8日閲覧。
- ^ “WinDVD-2KPR”. intervideo.com (2000年6月23日). 2000年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2000年6月23日閲覧。
- ^ “プレスリリース”. canopus.co.jp (2000年10月12日). 2000年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2000年10月12日閲覧。
- ^ “NEW PRODUCTS TESTREPORT”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “NEW PRODUCTS TESTREPORT”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “カノープス、ドルビーヘッドフォン機能付きソフトDVDプレーヤー”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “インフォマジック、dts対応のリモコン付きDVD再生ソフト”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “カノープス、dtsに対応した「WinDVD 3.0」を5月下旬に発売”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “カノープス、世界初のソフトウェアdtsデコーダを搭載した「WinDVD 3.0」”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “NEW PRODUCTS TESTREPORT”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “インフォマジック、バーチャルドルビーデジタル対応の「WinDVD ARENA 2」”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “InterVideo, Inc. - InterVideo's Press Release - 05-08-2002”. intervideo.com (2002年5月26日). 2002年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2002年5月26日閲覧。
- ^ “インタービデオ、再生/サラウンド機能を強化した「WinDVD4」”. pc.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “インタービデオ、「WinDVD4」にリモコン同梱版を限定出荷”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “カノープス、ドルビーサラウンドEX、DTS-ES対応の「WinDVD 4 Premium」”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “インタービデオ、DVS再生機能搭載の「WinDVD DVS」”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “インタービデオ、WinDVDの最上位版「WinDVD 4 Platinum」”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “インタービデオ、「WinDVD Platinum」のリモコン同梱版を発売”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月20日閲覧。
- ^ “ソースネクスト、1,980円のDVD再生ソフト「WinDVD Personal」”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ “06-17-2003- InterVideo's Press Release”. intervideo.com (2003年6月17日). 2004年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2004年4月6日閲覧。
- ^ “インタービデオ、4:3-16:9変換機能を備えた「WinDVD5」”. watch.impress.co.jp (2003年8月19日). 2003年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2003年8月19日閲覧。
- ^ “インタービデオ、「WinDVD Platinum 5」のリモコン同梱版”. av.watch.impress.co.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ ASCII. “インタービデオ、“WinDVD”の最新版を発表――WMV-HDやDVD-Audio、デジタル放送を録画したDVDメディアの再生が可能に”. ASCII.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ ASCII. “インタービデオ、H.264/AVC再生に対応するDVDプレーヤーソフト“WinDVD 7”を発表――ユーザーインターフェースも一新して使いやすく”. ASCII.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ ASCII. “インタービデオジャパン、次世代光ディスク対応のプレーヤーソフト『WinDVD 8 Platinum』を発売”. ASCII.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ “インタービデオ、DVD再生ソフト「WinDVD 8」のエントリー版「WinDVD 8 Gold」を発売”. ITmedia PC USER. 2020年1月21日閲覧。
- ^ ASCII. “コーレル、BD/HD DVD/DVD再生ソフト「WinDVD 9 Plus」など2製品を発売”. ASCII.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ “コーレル、WinDVDの新バージョン──GPUアップスケールに対応”. ITmedia PC USER. 2020年1月21日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2009年9月30日). “コーレル、BD/DVDオーサリングソフト「MovieWriter 2010」”. AV Watch. 2020年2月22日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2011年9月13日). “コーレル、インテルWiDi/Blu-ray 3D対応の「WinDVD 11」”. AV Watch. 2020年1月21日閲覧。
- ^ “sMedioより、「WinDVD Pro 11 for Windows 8」、「WinDVD 11 for Windows 8」の販売を開始”. smedioinc.com (2012年12月21日). 2013年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月27日閲覧。
- ^ “sMedio WinDVD® PRO 11 for Windows® 8 アップグレード版 – 製品 - 【sMedio】”. smedio.co.jp (2013年3月31日). 2013年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月31日閲覧。
- ^ “WinDVD 11 | イーフロンティア・Corelストア”. corel.e-frontier.co.jp (2013年7月16日). 2013年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月16日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2014年1月17日). “イーフロンティア、「WinDVD 11」のWindows 8対応版を発売”. AV Watch. 2020年1月21日閲覧。
- ^ “sMedio WinDVD が 4Kビデオファイル再生に新対応|ニュース|株式会社sMedio”. www.smedio.co.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ ASCII. “コーレル、 Blu-ray Disc&DVD再生ソフトウェア最新版を発売”. ASCII.jp. 2020年1月21日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2017年1月23日). “コーレル、360度動画編集の「Pinnacle Studio 20」、240fps対応「WinDVD 12」など”. AV Watch. 2020年1月21日閲覧。
- ^ ASCII. “LinuxWorld会場レポート――Linuxが腕時計やCrusoe、Itaniumで稼動 (3/5)”. ASCII.jp. 2020年1月19日閲覧。
- ^ “LinDVD: Intervideo's DVD Multimedia Software Solution for Linux”. intervideo.com (2007年5月15日). 2007年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月15日閲覧。