「HPFS」の版間の差分
m robot Adding: fr |
m robot Adding: es |
||
28行目: | 28行目: | ||
[[de:OS/2#HPFS]] |
[[de:OS/2#HPFS]] |
||
[[en:HPFS]] |
[[en:HPFS]] |
||
[[es:HPFS]] |
|||
[[fr:High Performance File System]] |
[[fr:High Performance File System]] |
||
[[it:HPFS]] |
[[it:HPFS]] |
2006年2月24日 (金) 01:54時点における版
HPFS(High Performance Filesystem エイチ・ピー・エフ・エス)は、1989年に発売されたOS/2のバージョン1.2以降で導入された、ファイルシステム。
従来のFATファイルシステムの欠点を補うため、最大ファイル名長の拡張(255byteまで)、最大ボリュームサイズの拡張、ファイル属性の付加(拡張属性: EA)、フラグメンテーションの最小化、ファイルパフォーマンスの高速化などの改良が行われた。
Windows NT系では、初期のWindows NTでOS/2との互換の為に採用されていたが、よりパフォーマンスのよいNTFSがメインに使われているためWindows 2000でサポートが打ち切られた。 MicrosoftがHPFSのサポートを打ち切ったため、OS/2での互換目的以外はほとんど使われていないファイルシステムである。
なお、WindowsNT登場後もOS/2においてはHPFSが利用され続けた。 同程度の資源では、NTは重く、FAT(VFAT)しか利用できないWindows95が信用できないとして、一部の個人と企業において、OS/2がHPFSで利用された。 OS/2においても、大量のメモリーをディスクキャッシュに活用できる386HPFSが高価なオプションであったため、速度面の優位性は失われていったが、フラグメンテーションが発生しにくい利点は高い成果を発揮した。
また、1990年代後半はLinuxでもHPFSが書き込み可能なかたちでリリースされることが多かった。 そのため、WindowsNT4.0で、NT3.51のHPFS.DLLを流用し、LinuxとNTとの間をHPFSでやりとりする場合もあった。 現在ではNT(XP),LinuxともにHPFS対応は現実的ではなく、ファイルのやりとりには、別途ファイルサーバーを用意したり、FAT32領域を用意する方法が一般的となっている。
特徴
- ブロックサイズ 512Byte固定である。ボリュームサイズによってサイズが大きくなるFATに比べると無駄になるディスク領域が少ない。
- フラグメンテーションの最小化。 ファイルを拡張したときのブロックの割り当てを工夫する事で、ボリュームサイズが小さくてもフラグメンテーションが少なく成るように設計されている。
- 最大ボリュームサイズ 2TB。ただし、16GB未満が推奨されている。
- 最大ファイル名長 255Byte。後に拡張されたVFATと同じである。
- VFATが長いファイル名だけを重視したFATの拡張に過ぎないのに対して、HPFSはフラグメンテーションの回避や対障害性を重視する。