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{{出典の明記|date=2016年3月7日 (月) 10:29 (UTC)|ソートキー=番組NHK}}
{{文学}}
{{Portal|文学}}
『'''喧嘩太郎'''』(けんかたろう)は、[[源氏鶏太]]による[[日本]]の[[小説]]。単行本は[[講談社]]から[[1958年]][[10月]]に出版された。また、同作を原作として[[日本映画]]は[[1960年]](昭和35年)公開、[[テレビドラマ]]は[[1958年]]に[[TBSテレビ|KRテレビ(現・TBS)]]、[[1959年]]に[[日本放送協会|NHK]]、[[1961年]]にTBSテレビでそれぞれ単発放送、[[1968年]]に[[毎日放送]]・[[テレビ朝日|NET(現・テレビ朝日)]]系で連続ドラマとして放送された。
『'''喧嘩太郎'''』(けんかたろう)は、[[源氏鶏太]]による[[日本]]の[[短編小説]]である。単行本は[[講談社]]から[[1958年]][[10月]]に出版された。

== 概要 ==
本作を原作として[[日本映画]]は[[1960年]](昭和35年)公開、[[テレビドラマ]]は[[1958年]]に[[TBSテレビ|KRテレビ(現・TBS)]]、[[1959年]]に[[日本放送協会|NHK]]、[[1961年]]とにTBSテレビでそれぞれ単発放送、[[1966年]]にTBSテレビ、[[1968年]]に[[毎日放送]]・[[テレビ朝日|NET(現・テレビ朝日)]]系でそれぞれ連続ドラマとして放送された。


原作は40ページ程の短編小説であるため、映画版やテレビドラマ版は脚本により内容が大きく異なる。
原作は40ページ程の短編小説であるため、映画版やテレビドラマ版は脚本により内容が大きく異なる。


== 内容 ==
== あらすじ ==
=== 小説版 ===
喧嘩が好きな建築会社の社員 宇野太郎。ある日喧嘩の仲裁に入った太郎は参考人として警察に呼ばれ、供述を筆記していた深沢雪江という婦人警官に惚れてしまった。太郎は雪江を映画に誘う等の行動を開始したが…
喧嘩が好きな建築会社の社員 宇野太郎。ある日喧嘩の仲裁に入った太郎は参考人として警察に呼ばれ、供述を筆記していた深沢雪江という婦人警官に惚れてしまった。太郎は雪江を映画に誘う等の行動を開始したが…
=== 映画版 ===
喧嘩っ早いことから「喧嘩太郎」と異名された宇野太郎が主人公。太郎は大学卒業後、[[東京]]・[[丸の内]]の「第百商事」に入社。早田社長、大竹外国部長ら上司に揉まれ、ライバル会社東洋物産とそこの秘書課長・五井と対し、そして婦人警官・深沢雪江と東洋物産岩下社長の令嬢・秀子と知り合う。仕事に恋にいそしみながらも、時に会社間の難題・陰謀に立ち向かい体当たりで解決するべく奔走する太郎の姿・武勇伝を明朗に描いた。


== 映画 ==
== 映画 ==
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|監督=[[舛田利雄]]
|監督=[[舛田利雄]]
|製作総指揮=
|製作総指揮=
|製作=[[高木雅行 (映画プロデューサー)|高木雅行]]
|製作=
|企画=高木雅行
|脚本=[[松浦健郎]]
|脚本=[[松浦健郎]]
|出演者=[[石原裕次郎]]<br>[[芦川いづみ]]<br>[[白木万理|白木マリ]]<br>[[中原早苗]] ほか
|出演者=[[石原裕次郎]]<br>[[芦川いづみ]]<br>[[白木万理|白木マリ]]<br>[[中原早苗]]
|音楽=[[真鍋理一郎]]
|音楽=[[真鍋理一郎]]
|主題歌=石原裕次郎『喧嘩太郎』
|主題歌=石原裕次郎『喧嘩太郎』
|撮影監督=
|撮影=山崎善弘
|撮影=山崎善弘
|編集=辻井正則
|編集=辻井正則
|配給=[[日活]]
|配給=[[日活]]
|公開={{flagicon|JPN}}[[1960年]][[8月10日]]
|公開={{flagicon|JPN}} [[1960年]][[8月10日]]
|上映時間=87分
|上映時間=87分
|製作国={{JPN}}
|製作国={{JPN}}
|言語=[[日本語]]
|言語=[[日本語]]
|制作費=
|制作費=
|配給収入=2億7669万円<ref>『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)170頁</ref>
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|次作=
}}
}}
[[1960年]][[8月10日]]公開。制作・配給は[[日活]]。主演は[[石原裕次郎]]。
[[日活]]制作・配給により[[1960年]][[8月10日]]公開された。主演は[[石原裕次郎]]が務めた

喧嘩っ早いことから「喧嘩太郎」と異名された宇野太郎が主人公。太郎は大学卒業後、[[東京]]・[[丸の内]]の「第百商事」に入社。早田社長、大竹外国部長ら上司に揉まれ、ライバル会社東洋物産とそこの秘書課長・五井と対し、そして婦人警官・深沢雪江と東洋物産岩下社長の令嬢・秀子と知り合う。仕事に恋にいそしみながらも、時に会社間の難題・陰謀に立ち向かい体当たりで解決するべく奔走する太郎の姿・武勇伝を明朗に描いた。


=== キャスト ===
=== キャスト ===
{{Div col|cols=4}}
*宇野太郎:石原裕次郎
*宇野太郎:石原裕次郎
*深沢雪江:[[芦川いづみ]]
*深沢雪江:[[芦川いづみ]]
*万弥:[[白木万理|白木マリ]]
*万弥:[[白木万理|白木マリ]]
*岩下秀子:[[中原早苗]]
*岩下秀子:[[中原早苗]]
*北浦課長:[[東野治郎]]
*三村:[[二谷]]
*大竹部長:[[芦田伸介]]
*岩下隆介:[[三津田健]]
*岩下隆介:[[三津田健]]
*五井秘書課長:[[神山繁]]
*大竹部長:[[芦田伸介]]
*早田社長:[[嵯峨善兵]]
*スリ:[[藤村有弘]]
*北浦課長:[[東野英治郎]]
*ハンニャの勘吉:[[黒田剛]]
*横山局長:[[山田禅二]]
*桐林委員:[[内藤武敏]]
*須山委員:[[安部徹]]
*須山委員:[[安部徹]]
*予算委員:[[小泉郁之助]]
*桐林委員:[[内藤武敏]]
*浅岡:[[松本染升]]
*松井貿易大臣:[[深見泰三]]
*松井貿易大臣:[[深見泰三]]
*待合の女将:[[三崎千恵子]]
*早田社長:[[嵯峨善兵]]
*寿司屋の親父:[[河上信夫]]
*五井秘書課長:[[神山繁]]
*寿司屋の妻:[[トヨ]]
*横山局長:[[禅二]]
*谷村:[[武藤章生]]
*谷村:[[武藤章生]]
*寿司屋の親父:[[河上喜史朗|河上信夫]](河上喜史朗)
*ミカ:[[天路圭子]]
*ミカ:[[天路圭子]]
*主任:[[衣笠一夫]]
*節子(岩下の妻):[[広岡三栄子]]
*節子(岩下の妻):[[広岡三栄子]]
*待合の女将:[[三崎千恵子]]
*予算委員長:[[武田正憲]]
*宇野の同僚:[[河合健二]]
*寿司屋の妻:[[福田トヨ]]
*
*主任:[[衣笠真寿雄|衣笠一夫]](衣笠真寿雄)
*留置場の警官:[[八代康二]]
*山本:[[木島一郎]]
*第百商事社員:[[神山勝]]
*元締の仲間:[[玉村駿太郎]]
*健二(岩下の息子):[[島津雅彦]]
*健二(岩下の息子):[[島津雅彦]]
*ハンニャの勘吉:[[黒田剛 (俳優)|黒田剛]]
*記者:[[英原穣二]]
*ハンニャの勘吉の仲間:[[瀬山孝司]]
*山本の子分:[[矢頭健男|高田保]](矢頭健男)
*お化け屋敷係員:[[近江大介]]
*元締の仲間:[[榎木兵衛]]
*宇野の同僚:[[柳瀬志郎]]
*野球の試合の主審:[[小柴尋詩|小柴隆]](小柴尋詩)
*元締の仲間:[[上野山功一]]、[[水木京一|水木京二]](水木京一)
*レストランのボーイ:[[川村昌之]]
*記者:[[松丘清司]]
*山本の子分:[[川辺健三]]
*ハンニャの勘吉の仲間・元締の仲間:[[二階堂郁夫]]
*宇野の同僚:[[山中大成]]
*記者:[[久遠利三]]
*[[渡のり子]]
*出入りの洋服屋:[[青木富夫]]
*第百商事社長秘書:[[木城ゆかり]]
*行きつけの居酒屋の娘:[[香取環|久本登紀子]](香取環)
*パチンコ店の店員:[[福田文子]]
*殴り倒される選手:[[渡井嘉久雄]]
*ハンニャの勘吉の仲間:[[若松俊二郎]]
*宇野の同僚:[[大須賀更生]]
*ハンニャの勘吉の仲間:[[石丘伸吾]]
*山本の子分:[[本目雅昭]]
*宇野の同僚:[[加村裕之]]
*岩下のハイヤー:[[三宅洋]]
*小学校時代の宇野:[[佐藤幸平]]
*山本和男
*中学校時代の宇野:[[三浦和義]]
*[[松谷好美]]
*[[勝沢孝由]]
*レフェリー:[[阿部幸四郎]]
*レフェリー:[[阿部幸四郎]]
* パーティーの客:[[真理アンヌ]]
*[[二谷英明]]
*技斗:[[峰三平]]
*[[藤村有弘]]
{{Div col end}}


=== スタッフ ===
=== スタッフ ===
{{Div col|cols=4}}
*監督:[[舛田利雄]]
*監督:[[舛田利雄]]
*原作:源氏鶏太
*原作:源氏鶏太
*脚本:[[松浦健郎]]
*脚本:[[松浦健郎]]
*企画:高木雅行
*企画:[[高木雅行 (映画プロデューサー)|高木雅行]]
*音楽:[[真鍋理一郎]]
*音楽:[[真鍋理一郎]]
*撮影:山崎善弘
*撮影:山崎善弘
*美術:坂口武玄
*美術:坂口武玄
*録音:神谷正和
*録音:神谷正和
*照明:藤林甲
*照明:[[藤林甲]]
*編集:辻井正則
*編集:辻井正則
*技斗:峰三平
*技斗:峰三平
83行目: 127行目:
*助監督:河辺和夫
*助監督:河辺和夫
*製作主任:中井景
*製作主任:中井景
{{Div col end}}


=== 主題歌 ===
=== 主題歌 ===
『喧嘩太郎』 歌:石原裕次郎(作詞:[[大高ひさを]] 作曲:真鍋理一郎)
:『喧嘩太郎』 歌:石原裕次郎(作詞:[[大高ひさを]] 作曲:真鍋理一郎)


== テレビドラマ ==
== テレビドラマ ==
=== 1958年版 ===
=== 1958年版 ===
[[TBSテレビ|KRテレビ(現・TBSテレビ)]]において、毎週[[火曜日]]20:0020:30の時間帯で[[1958年]][[5月6日]]と[[5月13日]]の2回に亘って放送。
[[TBSテレビ|KRテレビ(現・TBSテレビ)]]において、毎週[[火曜日]]20:00 - 20:30の時間帯で[[1958年]][[5月6日]]と[[5月13日]]の2回に亘って放送された


==== キャスト ====
;キャスト
*宇野太郎:[[舟橋元]]
*宇野太郎:[[舟橋元]]
*[[高田稔]]
*[[高田稔]]
99行目: 144行目:


=== 1959年版 ===
=== 1959年版 ===
[[日本放送協会|NHK]]の、[[日曜日]]20:1521:00の『お好み日曜座』の枠で[[1959年]][[10月18日]]に単発放送。
[[日本放送協会|NHK]]の、[[日曜日]]20:15 - 21:00の『お好み日曜座』の枠で[[1959年]][[10月18日]]に単発放送された


==== キャスト ====
;キャスト
*宇野太郎:[[フランキー堺]]
*宇野太郎:[[フランキー堺]]
*深沢雪江:[[馬渕晴子]]
*深沢雪江:[[馬渕晴子]]
114行目: 159行目:
*池田生二
*池田生二


==== スタッフ ====
;スタッフ
*原作:源氏鶏太『喧嘩太郎』
*原作:源氏鶏太『喧嘩太郎』
*脚本:[[長瀬喜伴]]
*脚本:[[長瀬喜伴]]
*制作:NHK
*制作:NHK


=== 1961年版 ===
=== 1961年版 ===
TBSテレビの、日曜日21:0021:30の枠で[[1961年]][[4月16日]]に『源氏鶏太シリーズ』として単発放送。TBSでは、1958年以来3年ぶりに同作の放送となった。
TBSテレビの、日曜日21:00 - 21:30の枠で[[1961年]][[4月16日]]に『源氏鶏太シリーズ』([[リコー|理研光学工業(現:リコー)]][[一社提供]])として単発放送された。TBSでは、1958年以来3年ぶりに同作の放送となった。


==== キャスト ====
;キャスト
*宇野太郎:[[天知茂]]
*宇野太郎:[[天知茂]]
*[[小山明子]]
*[[小山明子]]
128行目: 173行目:
*[[佐山俊二]]
*[[佐山俊二]]
*[[三原浩]]
*[[三原浩]]

=== 1966年版 ===
{{基礎情報 テレビ番組
|番組名=喧嘩太郎<br />(1966年版)
|ジャンル=[[テレビドラマ]]
|放送期間=[[1966年]][[2月14日]] - 同年[[3月21日]]
|放送時間=月曜 21:30 - 22:00
|放送分=30
|放送回数=6
|放送枠=おれの番だ!
|放送国={{JPN}}
|制作局=[[TBSテレビ|TBS]]
|脚本=[[田波靖男]]
|演出=[[森伊千雄]]
|出演者=[[谷啓]]
|OPテーマ=「おれの番だ!」([[ハナ肇]]、[[植木等]]、谷啓、[[藤田まこと]])
}}
TBSテレビの、[[ハナ肇]]・[[植木等]]・[[谷啓]]・[[藤田まこと]]が2ヶ月交代で主役になるドラマ『[[おれの番だ!]]』(月曜21:30 - 22:00。[[ロート製薬]][[一社提供]])の第13回目に放送された。1966年2月14日から同年3月21日まで6回に渡って放送、TBS版では唯一の連続ドラマである。

谷啓が主役を務め、当時同局で放送中の[[テレビアニメ]]『[[オバケのQ太郎 (アニメ)|オバケのQ太郎]]』でオバQの声を担当した[[曽我町子]]が顔出し出演した。脚本は[[クレージー映画]]の[[田波靖男]]が担当した。

;キャスト
*駒太郎:谷啓
*有田文子(アパートの隣人):[[横山道代]]
*深沢雪江:[[梓みちよ]]
*幸子(飲み屋の女):[[曽我町子]]
*[[桑山正一]]

;スタッフ
*脚本:田波靖男
*演出:[[森伊千雄]]


=== 1968年版 ===
=== 1968年版 ===
{{基礎情報 テレビ番組
{{基礎情報 テレビ番組
|番組名=喧嘩太郎
|番組名=喧嘩太郎<br />(1968年版)
|ジャンル=[[テレビドラマ]]
|ジャンル=[[テレビドラマ]]
|放送期間=[[1968年]][[10月3日]][[1969年]][[3月27日]]
|放送期間=[[1968年]][[10月3日]] - [[1969年]][[3月27日]]
|放送時間=木曜日20:0020:56
|放送時間=木曜日 20:00 - 20:56
|放送分=56
|放送分=56
|放送回数=26
|放送回数=26
143行目: 219行目:
|プロデューサー=
|プロデューサー=
|脚本=[[窪田篤人]]、[[石森史郎]]、[[田波靖男]]、[[才賀明]]
|脚本=[[窪田篤人]]、[[石森史郎]]、[[田波靖男]]、[[才賀明]]
|監督=柳瀬観、丹野雄二、斎藤和三郎、馬越安彦、遠藤三郎
|監督=柳瀬観、[[丹野雄二]]、斎藤和三郎、馬越安彦、遠藤三郎
|出演者=[[杉良太郎]]、[[和田浩治]]、[[砂塚秀夫]]、[[久里千春]]、[[山本陽子]] ほか
|出演者=[[杉良太郎]]、[[和田浩治]]、[[砂塚秀夫]]、[[久里千春]]、[[山本陽子]]
|OPテーマ=「喧嘩太郎のテーマ」(作曲:[[広瀬健次郎]])
|主題歌=
|特記事項=[[モノクローム]]で放送。
|特記事項=[[モノクローム]]で放送。
}}
}}
[[毎日放送]]・[[テレビ朝日|NET(現・テレビ朝日)]][[All-nippon News Network|系列]]において、[[テレビ朝日木曜8時枠の連続ドラマ|毎週木曜日20:00 - 20:56]]において全26回が放送された。[[モノクローム|モノクロ]]放送であった。[[杉良太郎]]の[[現代劇]]主演作である。
{{ドラマ}}
[[毎日放送]]・[[テレビ朝日|NET(現・テレビ朝日)]][[All-nippon News Network|系列]]において、[[テレビ朝日木曜8時枠の連続ドラマ|毎週木曜日20:00〜20:56]]において放送。全26回。[[モノクローム|モノクロ]]放送。[[杉良太郎]]の[[現代劇]]主演作である。


原作とは設定が変わり、主人公の名前は「'''大門大太'''」となった。大太は「[[岡山県|岡山]]の寺『大門寺』の息子で、地元の鬼平建設岡山支社に勤務していたが、東京本社へ転勤が決まり、[[剣道]]道具を入れた大きなカバンを持って上京する」というストーリー設定となっている。大門大太の他、亀村兵治、尾山沢子、ユリ子などの登場人物の名前は同じ源氏鶏太作品の『[[天下を取る]]』から流用したものである。
原作とは設定が変わり、主人公の名前は「'''大門大太'''」となった。大太は「[[岡山県|岡山]]の寺『大門寺』の息子で、地元の鬼平建設岡山支社に勤務していたが、東京本社へ転勤が決まり、[[剣道]]道具を入れた大きなカバンを持って上京する」というストーリー設定である。大門大太の他、亀村兵治、尾山沢子、ユリ子などの登場人物の名前は同じ源氏鶏太作品の『[[天下を取る]]』から流用したものである。


==== キャスト ====
;キャスト
{{Div col|cols=4}}
*大門大太:[[杉良太郎]]
*大門大太:[[杉良太郎]]
*島津英吉:[[和田浩治]]
*島津英吉:[[和田浩治]]
175行目: 251行目:
*[[山川ワタル]]
*[[山川ワタル]]
*[[津田亜矢子]]
*[[津田亜矢子]]
{{Div col end}}


==== スタッフ ====
;スタッフ
*原作:源氏鶏太
*原作:源氏鶏太
*プロデューサー:林本博佳
*プロデューサー:林本博佳
*脚本:[[窪田篤人]]、[[石森史郎]]、[[田波靖男]]、[[才賀明]]
*脚本:[[窪田篤人]]、[[石森史郎]]、[[田波靖男]]、[[才賀明]]
*音楽:[[山本直純]]
*音楽:[[山本直純]]
*監督:柳瀬観、丹野雄二、斎藤和三郎、馬越安彦、遠藤三郎
*監督:柳瀬観、[[丹野雄二]]、斎藤和三郎、馬越安彦、遠藤三郎
*制作:毎日放送、[[日活]]
*制作:毎日放送、[[日活]]


==== サブタイトル ====
;サブタイトル
{| class=wikitable border="1"
:{| class="wikitable mw-collapsible mw-collapsed"
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|-align
!話数||放送日||サブタイトル||脚本||監督||ゲスト
!話数||放送日||サブタイトル||脚本||監督||ゲスト
231行目: 308行目:
|21||2月20日||銅像とシャンデリヤ||
|21||2月20日||銅像とシャンデリヤ||
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|-align
|22||2月27日||その手にのるな!||[[春日章良]]、[[折田一郎]]、[[玉村由美]]
|22||2月27日||その手にのるな!||[[春日俊二|春日章良]]、[[折田一郎]]、[[玉村由美]]
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|23||3月6日||悲しきは大安吉日||rowspan="2"|石森史郎||[[杉江廣太郎]]
|23||3月6日||悲しきは大安吉日||rowspan="2"|石森史郎||[[杉江廣太郎]]
|-align
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|24||3月13日||おお! アイ・ラブ・ユー||[[沢大]]
|24||3月13日||おお! アイ・ラブ・ユー||[[沢大]]
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|25||3月20日||夕焼け小焼けで喧嘩して!||才賀明||rowspan="2"|柳瀬観||
|25||3月20日||夕焼け小焼けで喧嘩して!||才賀明||rowspan="2"|柳瀬観||
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|26||3月27日||結婚します||石森史郎||[[高津住男]]
|26||3月27日||結婚します||石森史郎||[[高津住男]]
|}
|}

{{前後番組
|放送局=[[毎日放送|MBS(毎日放送)]]・NET(現[[テレビ朝日]])系
|放送枠=[[テレビ朝日木曜8時枠の連続ドラマ|木曜20時台]]
|前番組=[[カツドウ屋一代]]
|次番組=[[おやじは大学一年生]]
}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==
<references />
<references/>


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
{{参照方法|section=1|date=2016年3月7日 (月) 10:29 (UTC)}}
*[[毎日新聞]]、[[朝日新聞]]、[[読売新聞]] 各縮刷版
*[[毎日新聞]]、[[朝日新聞]]、[[読売新聞]] 各縮刷版
*[[週刊TVガイド]]
*[[週刊TVガイド]]
*[[テレビドラマデータベース]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
*[http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD7149/index.html 喧嘩太郎] - goo映画
* [http://www.jmdb.ne.jp/1960/cj003760.htm 喧嘩太郎] - 日本映画データベース
* {{Wayback|url=http://www.geocities.jp/cyannyuu/ |title=― 石原裕次郎専科 ― |date=20070527145511}} - 個人サイト
*[http://www.jmdb.ne.jp/1960/cj003760.htm 喧嘩太郎] - 日本映画データベース
* {{Wayback|url=http://www.geocities.jp/cyannyuu/600810.html |title=― 石原裕次郎専科 ― 喧嘩太郎 |date=20130408062055}} - 個人サイト

{{前後番組
|放送局=[[TBSテレビ|KRT]][[Japan News Network|系列]]
|放送枠=火曜20時台前半枠
|番組名=喧嘩太郎(1958年版)<br />(1958.5.6 - 5.13)
|前番組=[[雑用さん]]<br />(1958.4.22 - 4.29)
|次番組=[[二つの恋]]<br />(1958.5.20 - 5.27)
|2放送局=[[日本放送協会|NHK]]
|2放送枠=お好み日曜座
|2番組名=喧嘩太郎(1959年版)<br />(1959.10.18)
|2前番組=[[西郷と豚姫]]<br />(1959.10.11)
|2次番組=[[生きかえった石松]]<br />(1959.11.1)<br /><small>1959年10月25日は[[NHKプロ野球|プロ野球中継]]で休止した。</small>
|3放送局=[[TBSテレビ|TBS]]系列
|3放送枠=源氏鶏太シリーズ
|3番組名=喧嘩太郎(1961年版)<br />(1961.4.16)
|3前番組=[[丸ビル乙女]]<br />(1961.4.2)
|3次番組=[[鶴亀先生|鶴亀先生上京す]]
|4放送局=TBS系列
|4放送枠=[[おれの番だ!]]
|4番組名=喧嘩太郎(1966年版)<br />(1966.2.14 - 3.21)
|4前番組=[[男性No.1]]<br />(主演:[[植木等]])
|4次番組=[[一等賞]]<br />(主演:[[ハナ肇]])
|5放送局=[[毎日放送|MBS(毎日放送)]]・NET(現[[テレビ朝日]])系
|5放送枠=[[テレビ朝日木曜8時枠の連続ドラマ|木曜20時台]]
|5番組名=喧嘩太郎
|5前番組=[[カツドウ屋一代]]
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}}
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{{DEFAULTSORT:けんかたろう}}
[[Category:日本の小説]]
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[[Category:日本の映画作品]]
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[[Category:舛田利雄の監督映画]]
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[[Category:源氏鶏太原作の映画作品]]
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[[Category:TBSのスペシャルドラマ]]
[[Category:1958年のテレビドラマ]]
[[Category:1958年のテレビドラマ]]
[[Category:NHK総合テレビジョンのスペシャルドラマ]]
[[Category:1959年のテレビドラマ]]
[[Category:1959年のテレビドラマ]]
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[[Category:1961年のテレビドラマ]]
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[[Category:1968年のテレビドラマ]]
[[Category:リコー|番組]]
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[[Category:NHKのスペシャルドラマ]]
[[Category:毎日放送のテレビドラマ]]
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[[Category:ロート製薬一社提供番組]]
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[[Category:1966年のテレビドラマ]]
[[Category:テレビ朝日木曜8時枠の連続ドラマ]]
[[Category:1968年のテレビドラマ]]
[[Category:石原裕次郎]]
[[Category:芦川いづみ]]

2023年10月21日 (土) 15:02時点における最新版

喧嘩太郎』(けんかたろう)は、源氏鶏太による日本短編小説である。単行本は講談社から1958年10月に出版された。

概要

[編集]

本作を原作として日本映画1960年(昭和35年)公開、テレビドラマ1958年KRテレビ(現・TBS)1959年NHK1961年とにTBSテレビでそれぞれ単発放送、1966年にTBSテレビ、1968年毎日放送NET(現・テレビ朝日)系でそれぞれ連続ドラマとして放送された。

原作は40ページ程の短編小説であるため、映画版やテレビドラマ版は脚本により内容が大きく異なる。

あらすじ

[編集]

喧嘩が好きな建築会社の社員 宇野太郎。ある日喧嘩の仲裁に入った太郎は参考人として警察に呼ばれ、供述を筆記していた深沢雪江という婦人警官に惚れてしまった。太郎は雪江を映画に誘う等の行動を開始したが…

映画

[編集]
喧嘩太郎(1960)
監督 舛田利雄
脚本 松浦健郎
製作 高木雅行
出演者 石原裕次郎
芦川いづみ
白木マリ
中原早苗
音楽 真鍋理一郎
主題歌 石原裕次郎『喧嘩太郎』
撮影 山崎善弘
編集 辻井正則
配給 日活
公開 日本の旗 1960年8月10日
上映時間 87分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 2億7669万円[1]
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日活制作・配給により1960年8月10日に公開された。主演は石原裕次郎が務めた。

喧嘩っ早いことから「喧嘩太郎」と異名された宇野太郎が主人公。太郎は大学卒業後、東京丸の内の「第百商事」に入社。早田社長、大竹外国部長ら上司に揉まれ、ライバル会社東洋物産とそこの秘書課長・五井と対し、そして婦人警官・深沢雪江と東洋物産岩下社長の令嬢・秀子と知り合う。仕事に恋にいそしみながらも、時に会社間の難題・陰謀に立ち向かい体当たりで解決するべく奔走する太郎の姿・武勇伝を明朗に描いた。

キャスト

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スタッフ

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  • 監督:舛田利雄
  • 原作:源氏鶏太
  • 脚本:松浦健郎
  • 企画:高木雅行
  • 音楽:真鍋理一郎
  • 撮影:山崎善弘
  • 美術:坂口武玄
  • 録音:神谷正和
  • 照明:藤林甲
  • 編集:辻井正則
  • 技斗:峰三平
  • スチール:井本俊康
  • 助監督:河辺和夫
  • 製作主任:中井景

主題歌

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『喧嘩太郎』 歌:石原裕次郎(作詞:大高ひさを 作曲:真鍋理一郎)

テレビドラマ

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1958年版

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KRテレビ(現・TBSテレビ)において、毎週火曜日20:00 - 20:30の時間帯で1958年5月6日5月13日の2回に亘って放送された。

キャスト

1959年版

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NHKの、日曜日20:15 - 21:00の『お好み日曜座』の枠で1959年10月18日に単発放送された。

キャスト
スタッフ
  • 原作:源氏鶏太『喧嘩太郎』
  • 脚本:長瀬喜伴
  • 制作:NHK

1961年版

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TBSテレビの、日曜日21:00 - 21:30の枠で1961年4月16日に『源氏鶏太シリーズ』(理研光学工業(現:リコー)一社提供)として単発放送された。TBSでは、1958年以来3年ぶりに同作の放送となった。

キャスト

1966年版

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喧嘩太郎
(1966年版)
ジャンル テレビドラマ
脚本 田波靖男
演出 森伊千雄
出演者 谷啓
オープニング 「おれの番だ!」(ハナ肇植木等、谷啓、藤田まこと
製作
制作 TBS
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1966年2月14日 - 同年3月21日
放送時間月曜 21:30 - 22:00
放送枠おれの番だ!
放送分30分
回数6
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TBSテレビの、ハナ肇植木等谷啓藤田まことが2ヶ月交代で主役になるドラマ『おれの番だ!』(月曜21:30 - 22:00。ロート製薬一社提供)の第13回目に放送された。1966年2月14日から同年3月21日まで6回に渡って放送、TBS版では唯一の連続ドラマである。

谷啓が主役を務め、当時同局で放送中のテレビアニメオバケのQ太郎』でオバQの声を担当した曽我町子が顔出し出演した。脚本はクレージー映画田波靖男が担当した。

キャスト
スタッフ

1968年版

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喧嘩太郎
(1968年版)
ジャンル テレビドラマ
脚本 窪田篤人石森史郎田波靖男才賀明
監督 柳瀬観、丹野雄二、斎藤和三郎、馬越安彦、遠藤三郎
出演者 杉良太郎和田浩治砂塚秀夫久里千春山本陽子
オープニング 「喧嘩太郎のテーマ」(作曲:広瀬健次郎
製作
制作 毎日放送日活
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1968年10月3日 - 1969年3月27日
放送時間木曜日 20:00 - 20:56
放送枠テレビ朝日木曜8時枠の連続ドラマ
放送分56分
回数26

特記事項:
モノクロームで放送。
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毎日放送NET(現・テレビ朝日)系列において、毎週木曜日20:00 - 20:56において全26回が放送された。モノクロ放送であった。杉良太郎現代劇主演作である。

原作とは設定が変わり、主人公の名前は「大門大太」となった。大太は「岡山の寺『大門寺』の息子で、地元の鬼平建設岡山支社に勤務していたが、東京本社へ転勤が決まり、剣道道具を入れた大きなカバンを持って上京する」というストーリー設定である。大門大太の他、亀村兵治、尾山沢子、ユリ子などの登場人物の名前は同じ源氏鶏太作品の『天下を取る』から流用したものである。

キャスト
スタッフ
サブタイトル
話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
1 1968年
10月3日
喧嘩太郎登場! 窪田篤人 柳瀬観
2 10月10日 意気に感ず 石森史郎
3 10月17日 緊急出張 田波靖男 丹野雄二
4 10月24日 海外へ雄飛せよ 斎藤和三郎
5 10月31日 摩天楼に賭けろ! 石森史郎 三井弘次沢宏美藤岡重慶北竜二
6 11月7日 ライバルを倒せ! 窪田篤人
7 11月14日 慰安旅行・不安旅行 田波靖男 柳瀬観 石井富子
8 11月21日 嵐に向かって立つ 石森史郎 河村弘二青山恭二高野ひろみ木島一郎
9 11月28日 俺にまかせろ 窪田篤人 柳家小さん川口晶
10 12月5日 金髪台風 柳家小さん
11 12月12日 素晴らしきプレゼント 丹野雄二
12 12月19日 花のキックボクサー 石森史郎 柳瀬観 沢村忠
13 12月26日 舞いおりた天女 窪田篤人 丹野雄二
14 1969年
1月2日
一世一代大仕事 才賀明 西尾三枝子吉田義夫
15 1月9日 城を建てる 西尾三枝子、伊吹吾郎
16 1月16日 男ならやってみな! 石森史郎 馬越安彦 多々良純
17 1月23日 飛び出せ! 青空へ 才賀明
18 1月30日 アンデスの娘たち 高杉早苗青野平義
19 2月6日 あっぱれ女ごころ 石森史郎 見明凡太朗生田三津子堀越節子
20 2月13日 正義の連続キック 才賀明 遠藤三郎 森健二、沢村忠
21 2月20日 銅像とシャンデリヤ
22 2月27日 その手にのるな! 春日章良折田一郎玉村由美
23 3月6日 悲しきは大安吉日 石森史郎 杉江廣太郎
24 3月13日 おお! アイ・ラブ・ユー 長沢大
25 3月20日 夕焼け小焼けで喧嘩して! 才賀明 柳瀬観
26 3月27日 結婚します 石森史郎 高津住男

脚注

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  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)170頁

参考文献

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外部リンク

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KRT系列 火曜20時台前半枠
前番組 番組名 次番組
雑用さん
(1958.4.22 - 4.29)
喧嘩太郎(1958年版)
(1958.5.6 - 5.13)
二つの恋
(1958.5.20 - 5.27)
NHK お好み日曜座
西郷と豚姫
(1959.10.11)
喧嘩太郎(1959年版)
(1959.10.18)
生きかえった石松
(1959.11.1)
1959年10月25日はプロ野球中継で休止した。
TBS系列 源氏鶏太シリーズ
丸ビル乙女
(1961.4.2)
喧嘩太郎(1961年版)
(1961.4.16)
TBS系列 おれの番だ!
男性No.1
(主演:植木等
喧嘩太郎(1966年版)
(1966.2.14 - 3.21)
一等賞
(主演:ハナ肇
MBS(毎日放送)・NET(現テレビ朝日)系 木曜20時台
喧嘩太郎