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「こ」の版間の差分

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* 現代標準語の[[音韻]]: 1[[子音]]と1[[母音]]「[[お]]」から成る音。子音は、次の通り。
** 清音 「こ」: [[舌]]の後部を[[口蓋]]の奥の部分([[軟口蓋]])に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。無声。
** 濁音 「[[ご]]」: 舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
** 鼻濁音 「[[こ゜|こ゚]]」: 鼻に音を抜きながら、舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
* [[五十音順]]: 第10位。
* [[いろは順]]: 第33位。「[[ふ]]」の次。「[[え]]」の前。
* [[平仮名]]「こ」の字形: 「己」の[[草書体|草体]]
* [[片仮名]]「コ」の字形: 「己」の部分
* [[ローマ字]]
** こ: '''[[k]][[o]]'''
** ご: '''[[g]][[o]]'''
* [[点字]]:
*: [[Image:Braille Ö.svg|40px]]
* [[通話表]]: 「子供のコ」
* [[モールス符号|モールス信号]]: ----
* 変体仮名: [[画像:変体仮名こ0001.png]](古)
* [[発音]]:{{Audio|Japanese ko.ogg|こ}}


奈良時代までは[[上代特殊仮名遣]]で甲乙2類が存在し、発音に区別があったとされる。
== こ に関わる諸事項 ==

== 接尾辞として ==
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* [[名詞]]や[[動詞]]の[[連用形]]につき、
** することの意。「あいこ」「慣れっこ」など。
** 動作を複数人で行うことを表す。「かわりばんこ」など。
** 複数人で競う意。「[[かけっこ]]」「[[にらめっこ]]」など。
* 小さいものであることを表す。「[[ネコ|にゃんこ]]」など。
* 名詞につき、幼児語にし俗な言い方として用いる。「[[餡|あんこ]]」「すみっこ」など。

== 諸事項 ==
* コの字というと、片仮名のコの字形を指す。すなわち、直線を2カ所で直角に同方向に曲げた形である。
* コの字というと、片仮名のコの字形を指す。すなわち、直線を2カ所で直角に同方向に曲げた形である。
* ゴは、[[書体]]名において、[[ゴシック]]体やそれに似た書体であることを表す([[ゴナ|''ゴ''ナ]]、[[新ゴ|新''ゴ'']]など)。
* "○○こ" の "こ" は小さいものを表す[[接尾辞|接尾語]]。古来日本から伝わった([[鎌倉時代|鎌倉]]・[[室町時代]]あたりから、例=[[糞|うん'''こ''']]、[[陰茎|ちん'''こ''']])。
* 日本の[[鉄道車両]]の記号「コ」は、
* 日本の[[鉄道車両]]の記号「コ」は、
** 重量22.5t未満の小型ボギー車に分類される客車を表す。
** 重量22.5t未満の小型ボギー車に分類される客車を表す。[[国鉄客車の車両形式#コ級]]を参照
** 貨車のうち[[コンテナ車]]を表す。
** 貨車のうち[[コンテナ車]]を表す。
** 事業用貨車のうち衡量車(現在の[[検重車]])を表す。
** 事業用貨車のうち衡量車(の[[検重車]]に改称)を表す。
** 貨車のうち大小いくつかの大きさが存在する車種において小型の方を表す。
** 貨車のうち大小いくつかの大きさが存在する車種において小型の方を表す。[[国鉄貨車の車両形式#特殊標記符号]]を参照
* [[東京都]][[狛江市]]の市章及び市旗は、平仮名の「こ」を図案化したものである。
* 「ご」は、「お」と同様に、日本語の[[敬語#美化語|丁寧表現]]として使われる接頭辞。ご飯、ご利用などや、ご覧になる、といった表現など。

== 脚注 ==
<references />


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
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* [[小書きこ]]
* [[小書きこ]]
* [[こ (古の変体仮名)]]
* [[こ (古の変体仮名)]]
* [[狛江市]]



[[Category:仮名文字|か]]
[[Category:仮名文字|か]]

2024年8月13日 (火) 07:27時点における最新版

平仮名
文字
字源 己の草書体
JIS X 0213 1-4-19
Unicode U+3053
片仮名
文字
字源 己の部分
JIS X 0213 1-5-19
Unicode U+30B3
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 KO(CO)
訓令式 KO(CO)
JIS X 4063 ko
アイヌ語 KO
発音
IPA ko̞(co)
種別
清音

は、日本語音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第2行第5段(か行お段)に位置する。清音の他、濁音(ご、ゴ)を持つ。また、話し手によっては、文節のはじめ以外で、子音が鼻音化した鼻濁音を用いる。鼻濁音は濁音と意味上の差異はない。

概要

仮名のひとつ。平仮名の「こ」は「己」の草書体より、片仮名の「コ」は同じく「己」の初2画からできたもの[1]。濁点を付すと「ご」「ゴ」とそれぞれ変化する。

奈良時代までは上代特殊仮名遣で甲乙2類が存在し、発音に区別があったとされる。

接尾辞として

接頭辞として用いられる。主に俗な言い方として用いられ、幼児語としての側面も強い[1]

  • 名詞動詞連用形につき、
    • することの意。「あいこ」「慣れっこ」など。
    • 動作を複数人で行うことを表す。「かわりばんこ」など。
    • 複数人で競う意。「かけっこ」「にらめっこ」など。
  • 小さいものであることを表す。「にゃんこ」など。
  • 名詞につき、幼児語にし俗な言い方として用いる。「あんこ」「すみっこ」など。

諸事項

  • コの字というと、片仮名のコの字形を指す。すなわち、直線を2カ所で直角に同方向に曲げた形である。
  • 日本の鉄道車両の記号「コ」は、
  • 東京都狛江市の市章及び市旗は、平仮名の「こ」を図案化したものである。

脚注

  1. ^ a b 日本国語大辞典,日本大百科全書(ニッポニカ),デジタル大辞泉, 精選版. “”. コトバンク. 2022年6月15日閲覧。

関連項目