-i
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接尾辞
[編集]歴史的音韻変化
[編集]- 語根語尾 -a + i > ë (上代エ乙) > e (現代エ段)
- 語根語尾 -ö + i > ï (上代イ乙) > i (現代イ段)
- 語根語尾 -u + i > ï (上代イ乙) > i (現代イ段)
接尾辞
[編集]- 概念形/抽象形に接尾して、名詞化する。
エスペラント
[編集]品詞語尾
[編集]-i
ハンガリー語
[編集]発音
[編集]語源1
[編集]形容詞形成接尾辞
接尾辞
[編集]-i
- (形容詞形成接尾辞) 固有名詞、特定の普通名詞および後置詞の後に付いて形容詞を形成する。
用法
[編集]- (ハンガリー語以外の単語でのみ現れる)語末の -o/-ö は -ó/-őに変わる。
- Oslo → oslói「オスロの」
- Malmö → malmői「マルメー出身の」
- Victor Hugo → Victor Hugó-i「ヴィクトル・ユーゴー関連の、ヴィクトル・ユーゴーの様式の」
- 語末 -i に接尾辞 -i が付く場合、1つだけ残る(元の語形を知っておく必要がある)。
- (長母音や子音と同様に)その他の語末の短母音(a, e, u, ü)は変わらない。
- 母音の脱落を伴う固有名詞: Eger → egri, 語末が -halom で終わる固有名詞 Szigethalom → szigethalmi など。
- -falu で終わる固有名詞(ここでは Leányfalu を例に挙げる) は3種類に派生しうる。公式の方法は完全な語形を残す(leányfalui)が、現地の言葉では leányfalusi となる場合がある。またますますまれになっている leányfalvi という語形もある。
- -falva, -halma, -háza、-földe, -telke などの所有格接尾辞で終わる固有名詞: 公式には固有名詞全体を残す傾向が強い(例 Nyíregyháza → nyíregyházai)が、一般的には語末の a と e は省略される傾向にある(nyíregyházi)。ただ後者には元の語形を確定できない欠点がある(nyíregyházi は理論的に *Nyíregyház から派生する可能性があるため)。
- 所有接尾辞を持つ固有名詞でない要素の場合、母語話者はこの接尾辞を追加するのに苦労することがよくある。例えば (Erzsébet királyné) útja や (Örs vezér) tere の最後の要素が(所有接尾辞を持たない) úti や téri にするべきか、それとも(どっちの意味にも取れ、主に複数所有形で使われる) útjai や terei としたほうがいいかなど。経験則としては、前者の解決策が望ましいと考えられる。
類義語
[編集]参考文献
[編集]- István Kenesei による多機能派生接辞について:関係形容詞や名詞修飾での使用、およびハンガリー語の語句上の接辞(19 ページの結論を参照)
語源2
[編集]複数所有接尾辞
接尾辞
[編集]-i
- 単数所有形の所有接尾辞(所有されるものが複数)
- (所有主を表す名詞なし) 彼の、彼女の、それの。
- 所有主が3人称単数で所有の対象は複数、強調のために ő「彼/彼女」 を前に置くことができる
- kapu「門、ゲート」 → a kapui「彼の/彼女の/その門」, az ő kapui「彼の/彼女の門」
- érme「コイン、硬貨」 → az érméi「彼の/彼女の/そのコイン」, az ő érméi「彼の/彼女のコイン」
- (所有主を表す名詞なし, 正式・堅) あなたの。
- 所有主が2人称(敬称)単数で所有の対象は複数、文法上は3人称単数と同じ変化である
- kapu「門、ゲート」 → a kapui「あなたの門」, az ön kapui, a maga kapui「あなたの門」
- (所有主が名詞または特定の代名詞の場合) …の。
- 名詞および代名詞の単数や複数が所有主で所有の対象は複数
- az ember(nek a) kapui ― その人’の'門
- a gyerek(nek az) érméi ― その子供’の'コイン
- az emberek(nek a) kapui ― その人々’の'門
- a gyerekek(nek az) érméi ― その子どもたち’の'コイン
- az önök kapui, a maguk kapui ― あなたがたの門
- azok(nak a) kapui ― あれらの門
- ki(k)nek az érméi? ― 誰のコイン?
- (所有主を表す名詞なし) 彼の、彼女の、それの。
用法
[編集]- (所有接尾辞) 母音調和等による別形:
- -i: 語末が -i 以外の母音で終わる語に付く。語末が -a の場合は -á- に、-e の場合には -é-に変わる。後者の特徴は先行する -a/-e を長母音にしない形容詞形成接尾辞 -i (adjective-forming suffix) と区別できる
- -ai: 語末が子音の一部の後舌母音の語の後に付く
- -ei: 語末が子音の一部の前舌母音の語の後に付く
- -jai: 語末が子音もしくは母音 -i の一部の後舌母音の語の後に付く
- -jei: 語末が子音もしくは母音 -i の一部の前舌母音の語の後に付く
- 所有の対象が複数で所有主が名詞ではなく所有代名詞のみで表される場合、ハンガリー語では -ik/-aik/-eik/-jaik/-jeik 接尾辞が必要である。(「彼らのおもちゃ」のような場合)
語源3
[編集]人称接尾辞
接尾辞
[編集]-i
語源4
[編集]指小辞
接尾辞
[編集]-i
語源5
[編集]-e を参照
接尾辞
[編集]-i
- (方言, 一部の定形を除く) -e (単数所有形の三人称単数所有接尾辞) の別形。
- se szeri, se száma ― (szere の代わりに)
- (方言, 一部の定形を除く) -é (上記を組み合わせた形) の別形。
- íziben a mindenit töviről hegyire jószerivel frissiben dögivel bőviben sebtiben felibe/fölibe köribe közibe ― (それぞれの標準形 ízében, a mindenét, tövéről hegyére, jószerével, frissében (一般的ではない), dögével (一般的ではない), bővében, sebtében, felébe/fölébe, körébe/köréje, közébe/közéje/közé の代わりに)