mũri
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キクユ語
[編集]- IPA: /mòɾì(ꜜ)/
- Benson (1964:xxi) によると孤立形の声調パターンは「--」であるが、前に nĩ が置かれて Nĩ mũri.「根である。」と言う場合は nĩ を含めて「⁻丶-」、前に ti が置かれて Ti mũri.「根ではない。」と言う場合は ti を含めて「---」となるなど前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによって声調の変動が見られる。Armstrong (1940) では mũndũ を始めとした huko、ndigiri、njagathi、rũĩ〈蜘蛛の巣〉などと同じ「moondoクラス」という声調クラスに分類されている[1]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス1」で、他に同クラスの1音節語幹語には、ngo などがある[2]。
- 〔キアンブ方言〕
- 〔リムル方言〕湯川 (1981:78) によると孤立形は [mòɾì] で後ろに ũyũ〈この〉が続く場合も [mòɾì òjó]、wakwa〈私の〉が続く場合も [mòɾì wààkóá] であるが、後ろに nĩ がある場合は [móɾí nè]、前に nĩ がある場合は [né móɾì]、前に ti がある場合は [tì móɾí] となるなど前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[3]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[4]。湯川 (1981) では ini、ngo、mũri、igoti、mũromo、kũgũrũ、njogu、iburi、mũgeni、mũciĩ、irũa、mũndũ(複数: andũ)、mwaki〈火〉、mũgũrũki、ũgũrũki、ibabai、(rũ)nyondo、inooro、mũhooi、mũikari、mwario〈話し方〉、kĩonje、rũnyarĩrĩ、mũitĩrĩro、mwandĩko、hũnĩro、wandĩndĩ、rũraacio(複数: ndaacio)などは同じアクセントの型に分類されている[5]。
名詞
[編集]ことわざ
[編集]参照
[編集]脚注
[編集]- ↑ Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
- ↑ Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
- ↑ 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
- ↑ 5.0 5.1 湯川, 恭敏「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」『アジア・アフリカ言語文化研究』第22巻、1981年、 75-123頁。
- ↑ Muiru, David N. (2007). Wĩrute Gĩgĩkũyũ: Marĩtwa Ma Gĩgĩkũyũ Mataũrĩtwo Na Gĩthũngũ, pp. 11, 33.