ソリューションの概要
広告頻度の最適化とは
アプリがハイブリッドな収益であろうと広告収入であろうと、広告収益の最適化と質の高いユーザー エクスペリエンスの維持は容易なことではありません。広告は収益源として優れていますが、広告の表示頻度が高いとユーザー エクスペリエンスが低下し、離脱につながる可能性があります。
どのアプリでも、1 つの広告表示頻度で十分とは言えません。広告のパフォーマンスは、アプリやオーディエンスによって大きく異なります。広告の表示頻度を上げると、ユーザー エクスペリエンスやユーザー維持に悪影響が及ぶ可能性も考えられますが、適切に測定してエンゲージメント指標を確認することで、収益とエンゲージメントの向上につながる可能性もあります。
こうした問題を解決するため、Firebase には、最適な広告頻度をテストし、データドリブンで判断を行える便利なツールが用意されています。
Firebase では、少数のユーザーを対象に A/B テストを実行し、さまざまな広告頻度のパフォーマンスを評価できます。
テスト結果と Firebase の推奨事項を確認し、ユーザー維持率に最も影響の少ない広告頻度を判断できます。
変更が良い影響をもたらす可能性が高いと判断したら、ボタンをクリックするだけで、より多くのユーザーに変更を展開できます。
ビジネスケースと価値
Google AdMob と Firebase のツールを利用して広告頻度を最適化するデベロッパーとパブリッシャーは、ユーザー エクスペリエンスに悪影響を与えることなく、収益の大幅な増加を期待できます。
Qtonz は、Firebase を使用してユーザー ジャーニーのさまざまな段階に合わせてエクスペリエンスをカスタマイズすることで、広告収入を 4 倍に増やし、エンゲージメントを向上させています。
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ソリューションの実装
このソリューションを実装する方法については、詳細なチュートリアルをご覧ください(このチュートリアルの概要については、このページの後半で説明します)。
このマルチステップのチュートリアルでは、Firebase を使ってアプリで Google AdMob 広告のさまざまなフリークエンシー キャップをテストする方法を学習します。ここでは、テストケースのサンプルとしてインタースティシャル広告を使用していますが、他の広告フォーマットについても、同様の手順でフリークエンシー キャップをテストできます。
このチュートリアルでは、すでにアプリで AdMob を使用していて、インタースティシャル広告ユニットの頻度がアプリの収益や他の指標に影響するかどうかをテストすることを前提としています。ただし、アプリで AdMob をまだ使用していなくても問題ありません。このチュートリアルの手順は、アプリで使用する広告の表示頻度を把握する場合にも役立ちます。
このソリューションで使用するプロダクトと機能
Google AdMob Google AdMob を使用すると、広告頻度や更新頻度を変えて、アプリ内で配信する広告ユニットのバリアントを作成できます。AdMob を Firebase にリンクすると、広告収入の最適化情報が Firebase に送信され、広告戦略の最適化を行うことができます。 Google アナリティクス Google アナリティクスを使用すると、ユーザー エンゲージメント、維持率、収益化に関する指標(総収益、AdMob の収益、購入による収益など)について分析情報を得ることができます。また、ユーザー オーディエンスやセグメントを作成することもできます。 |
Firebase Remote Config Firebase Remote Config を使用すると、アプリの新しいバージョンを公開することなく、目的のユーザー セグメントに対してアプリの動作と外観を動的に変更し、カスタマイズできます。このチュートリアルでは、Remote Config パラメータを使用して、ユーザーに表示する広告ユニットを制御します。 Firebase A/B Testing Firebase A/B Testing は、アプリ内でプロダクトやマーケティングのテストを実行するためのインターフェースとインフラストラクチャを提供します。テスト バリアントをユーザーに配布し、統計分析を行い、選択した主要な指標(収益、ユーザー維持率など)に基づいて、テスト バリアントがコントロール グループより効果的かどうかを判断します。 |
ソリューション チュートリアルの概要
AdMob を使用してテスト用の新しい広告ユニット バリアントを作成する
AdMob で新しいインタースティシャル広告ユニットを 2 つ作成します。
各広告ユニットのフリークエンシー キャップに、テストするユーザーあたりのインプレッション値を設定します。
広告ユニットのプレースメントをアプリのコード内に実装します。
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テストの基本、ターゲティング、テストに対する目標を定義します。
テスト バリアントを定義し、ユーザーに表示する広告ユニットを制御する Remote Config パラメータを設定します。
アプリのコードで Remote Config のパラメータ値を処理する
アプリで Remote Config パラメータを使用します。
パラメータの値に基づいて広告ユニットを表示するロジックを実装します。
A/B テストを開始して Firebase コンソールでテスト結果を確認する
テストを開始して数日または数週間継続した後、Firebase コンソールで、A/B テストの主な目標に基づいて最も効果的なバリアントがあるかどうかを確認します。
各バリアントの二次的指標への影響を確認して、そのバリアントが指標に意図しない悪影響を与えていないことを確認します。
更新後の広告頻度で新しい広告ユニットを展開するかどうかを決める
A/B Testing で、新しい広告フォーマットを表示するバリアントが効果的であることが判明した場合、テスト対象となっているすべてのユーザー、アプリのすべてのユーザー、または一部のユーザーに広告フォーマットの表示を開始できます。
効果的なパターンが特定されなかった場合は、テストを継続してより多くのデータを収集します。テストがすでに長時間にわたって実行されている場合はテストを終了します。