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WBC世界S.フライ級チャンピオン・川嶋勝重の“弟弟子”にあたるのが、
日本S.フライ級チャンピオンの有永政幸(大橋ジム)。
“野生児”と称される有永は、6/28徳山×川嶋のセミで世界3位の
日本王者・川端賢樹に判定勝ちして悲願の日本タイトルを獲得、
そのリング上で後に続く川嶋に「必ず勝ってください!」と絶叫し、
その言葉を受け「感動した」川嶋が、驚愕の1RKOで徳山を攻略という、
「大橋ジム伝説」を作り上げた。現在WBA世界S.フライ級5位にランクされる有永。
将来的には川嶋と「WBA&WBC・スーパーフライ級同時制覇」を目論むだけに、
ここで立ち止まるわけにはいかない。

 一方の田中聖二(金沢ジム)は、
前WBC世界S.フライ級チャンピオン・ 徳山昌守と同期の“金沢ジム第一期生”。
勝ったり負けたりの「苦労人」ボクサーだが、ここ数戦の地力強化には
目を見張るものがあり、 去る5月には世界ランカーの
ホベル・ホルダ(フィリピン)に判定勝ちし、世界ランカーとなった。
現在WBC世界S.フライ級9位と世界挑戦に十分な資格を手にしており、
この有永に勝てば、 金沢ジムとして徳山より一足早く「川嶋陣営への雪辱」を
果たすことになるだけに、本人も俄然やる気を見せている。

有永政幸経歴
21戦17勝(8KO)3敗1分、
日本S.フライ級チャンピオン、WBA世界S.フライ級5位(WBC世界S.フライ級14位)
1978年7月9日生まれ、26歳、福岡県出身

田中聖二経歴
24戦15勝(4KO)6敗3分、WBC世界S.フライ級13位
1977年1月1日生まれ、27歳、鳥取県出身