鍬台トンネル
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概要 | |
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路線 | リアス線[注釈 1] |
位置 | 岩手県大船渡市 - 釜石市 |
現況 | 供用中 |
起点 | 岩手県大船渡市 |
終点 | 岩手県釜石市 |
運用 | |
所有 | 三陸鉄道 |
技術情報 | |
全長 | 3,906 m[1] |
軌間 | 1,067 mm |
電化の有無 | 無 |
鍬台トンネル(くわだいトンネル)は、岩手県大船渡市と釜石市の間にある三陸鉄道リアス線[注釈 1]のトンネルである。
概要
[編集]奇跡の車両
[編集]2011年(平成23年)3月11日、乗客2名を乗せた盛発釜石行き列車(36-105[2])が[1]、当トンネルを走行中に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に遭遇し、南リアス線運行本部からの無線を受け当トンネル内で緊急停車した[3]。その後、当トンネルと熊木トンネルの間で熊野川に架かる荒川橋梁が津波により崩落。三陸鉄道の運行本部長によると「もう少し進んでも遅れてもだめだった」といい、36-105は「奇跡の車両」と呼ばれた。運転士と乗客は停車から2時間後、約1.5km[4]を歩いて吉浜駅側に脱出した。なお、当時南リアス線に所属していた全4両のうち被災を免れたのは36-105のみであり、他の3両(36-104・203・205)は津波による冠水被害を受け廃車となっている[3]。
36-105は震災から3か月後の2011年(平成23年)6月24日、当時乗務していた運転士によってトンネルを離れ[1]、2013年(平成25年)4月6日から運行を再開した。[3]同日から2014年(平成26年)6月22日までは「キット、ずっと2号」として桜柄のラッピングで運行し、「キット、ずっと2号」としてのラストランを終えた後、一般参加によるラッピング剥がし作業が行われ、参加者がラッピング片を持ち帰った[5]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “三陸鉄道南リアス線(1)3ヵ月半ぶりに引き出された車両”. 日本鉄道旅行地図帳 (新潮社). (2011年7月11日) 2017年7月9日閲覧。
- ^ “トンネルからの脱出”. 日本経済新聞. (2011年6月24日) 2017年7月9日閲覧。
- ^ a b c “奇跡の車両、鉄路に再び 南リアス線で2年ぶり運行”. 岩手日報. (2013年4月7日) 2017年7月9日閲覧。
- ^ “来月全線開通の三陸鉄道、地元住民ら線路を歩く”. 読売新聞. (2014年3月11日) 2017年7月9日閲覧。
- ^ “三陸鉄道で活躍「キット、ずっと2号」一般参加でラッピングはがし作業実施”. マイナビニュース. (2014年6月18日) 2017年7月9日閲覧。
関連項目
[編集]- あまちゃん - NHKの連続テレビ小説。奇跡の車両が登場する。
- 鍬台トンネル (国道45号)