八田駅
八田駅 | |
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はった Hatta | |
右は近鉄八田駅 | |
所在地 | 名古屋市中村区・中川区八田町 |
所属事業者 |
東海旅客鉄道(JR東海・駅詳細) 名古屋市交通局(駅詳細) |
乗換 | 近鉄八田駅(近鉄名古屋線) |
八田駅(はったえき)は、愛知県名古屋市中村区・中川区八田町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の駅である。
JR東海の関西本線と、名古屋市営地下鉄の東山線との接続駅であり、JRの駅には「CJ01」、地下鉄の駅には「H02」の駅番号が設定されている。近隣に近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線の近鉄八田駅があり、乗り換えが可能となっている。区分のため「JR八田駅」「地下鉄八田駅」と呼ばれることが多い。
JR東海
JR 八田駅 | |
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駅舎 | |
はった Hatta | |
◄*CJ00 名古屋 (3.8 km) (3.7 km) 春田 CJ02► | |
所在地 | 名古屋市中村区八田町字長田 |
駅番号 | CJ 01 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | 関西本線(名古屋地区) |
キロ程 | 3.8 km(名古屋起点) |
電報略号 | ハタ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,015人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)2月1日[1] |
備考 |
駅員無配置駅(自動券売機 有)[2] 集中旅客サービスシステム導入駅 サポートつき指定席券売機設置駅 名古屋市内駅 |
* この間に笹島信号場有り(当駅から2.0km先)。 |
歴史
- 1918年(大正7年)7月15日:国有鉄道関西本線の名古屋 - 蟹江間に、八田信号所開設[3]。
- 1922年(大正11年)4月1日:八田信号場に変更[3]。
- 1925年(大正14年)4月25日:専用線発着貨物の取扱いを開始[3]。
- 1928年(昭和3年)2月1日:駅に昇格、八田駅が開業[1]。一般駅。
- 1980年(昭和55年)10月1日:専用線発着を除く、車扱貨物の取扱いを廃止[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱いを廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道・日本貨物鉄道が継承[3]。
- 1997年(平成9年)11月1日:日本貨物鉄道の駅(貨物の取扱い)が廃止[3]。
- 2002年(平成14年)4月7日:名古屋方に0.5km移転、高架化。東山線との乗換業務を開始。
- 2006年(平成18年)
- 2021年(令和3年)
- 1月31日:JR全線きっぷうりばの営業を終了[4]。
- 2月1日:集中旅客サービスシステムの使用開始に伴い終日無人化[4][2]。遠隔サポート機能付き指定席券売機の稼働開始[4][2]。
- 2022年(令和4年)3月12日:ダイヤ改正により、区間快速の停車駅となる[5]。
駅構造
島式ホーム1面2線と単式ホーム1面1線、合計2面3線のホームを有する高架駅。路線は東西に通っており、島式ホームは北側に、単式ホームは南側にある。単式ホームに隣接する路線が1番線(下り本線)、島式ホーム南側が2番線(中線)、北側が3番線(上り本線)となっている。
国鉄時代に関西線四日市駅方面 - 名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(あおなみ線)名古屋貨物ターミナル駅方面を結ぶ貨物列車のために、当駅から名古屋貨物ターミナル方面(現在の荒子駅付近で接続する)を結ぶデルタ線が計画されたが、南方貨物線計画頓挫とともに断念された。現在、取得してあった用地は道路及び住宅地に転用されている。
桑名駅が管理する無人駅である[6]。高架下の駅舎内には自動券売機、サポートつき指定席券売機、自動改札機が設置されている。
JRの特定都区市内制度における「名古屋市内」の駅である。また、名古屋駅を出てから最初の終日無人駅である。事務管理コードは△530802を使用している。
運行形態の詳細は「関西線 (名古屋地区)」を参照。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 関西本線 | 下り | 四日市・松阪方面 |
2 | |||
上り | 名古屋方面 | ||
3 |
(出典:JR東海:駅構内図)
ホームの案内表示は上記の通りであるが、実際は2番線は土休日に1本、快速「みえ」を待避する下り普通列車が発着する(2021年(令和3年)3月改正ダイヤでは、7時50分発の亀山行き普通[7])。その他は主に貨物列車の待避用に使用されている。上り列車は全て3番線に停車し、2番線に停車する列車は存在しない[8]。
-
改札口
-
ホーム
-
駅名標
配線図
← 名古屋 ← 近鉄名古屋 |
→ 亀山 → 伊勢中川 |
|
凡例 出典:[9] 黒線がJR線、赤線が近鉄線 |
駅移転と連続立体交差
地上駅時代の八田駅は現在より500m西側の中川区八田本町に位置した。かつてより「八田総合駅」構想があり、旧国鉄時代から名古屋市は駅の現在地への移転を求めてきたが、当時は貨物の取扱い駅でありこれに伴う移転費用など協議が難航していた。
また周辺は南北に走る幹線道路があるが名古屋中心部と比べ道路幅は狭く交通渋滞が頻繁であった。更に朝夕の通勤時間帯には関西本線と並行して走る近鉄名古屋線の列車本数が多くなることから「開かずの踏切」が発生し車や歩行者による鉄道事故が起きやすくなっていた。このことにより、連続立体交差化事業計画が持ち上がった。
国鉄民営化後に貨物の取扱いを廃止により駅移転の協議が両者間で進むことになり、JR八田駅移転及びJR線・近鉄線連続立体交差化事業を一括にして工事を行うことになった。駅移転工事の際、待避線となっていた中線が使用できなくなることから列車の運行に支障が出ないよう八田 - 春田(当時は春田信号場)間に伏屋信号場が1998年(平成10年)9月28日開設した。
駅移転及び連続立体交差工事は上り線側から始まり2002年(平成14年)4月7日駅移転工事が完成。駅ホームは下り線を2番(現在は待避線の中線)、上り線は3番として暫定開業した。現在の1番線(駅前ロータリー側)のホーム下は移転用の仮設線路を設けていた為に未完成のままだった。先行して開業した2・3番ホームはポイント及び信号設備等の関係で2番線の下り線は名古屋寄り、3番線の上り線は桑名寄りにそれぞれ乗車口があった。
その後、2003年(平成15年)10月31日に現在の下り線となる1番ホームが完成。[10]暫定だった下り線2番ホームは待避線の切替工事を行いその後、中線となり全面開業した。これにより伏屋信号場はその役割を果たし2005年(平成17年)1月30日廃止された。
こうしてJR・地下鉄・近鉄の乗り換えの距離が短縮され、同時に周辺の踏切も撤去され幹線道路の拡幅や駅前も整備もされたが、同じ名古屋市にある「金山総合駅」に比べると規模は小さい。2015年(平成27年)現在、鉄道3線のうちでは地下鉄の利用者が最も多い。なお現在のJR駅の位置は高架化前の近鉄八田駅の位置に近いところにある。
当駅付近のJR関西線を複線化する計画があるが、2013年(平成25年)9月現在において事業が凍結されたままとなっている[11]。
名古屋市営地下鉄
名古屋市営地下鉄 八田駅 | |
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はった Hatta | |
◄H01 高畑 (0.9 km) (1.1 km) 岩塚 H03► | |
所在地 | 名古屋市中川区八田町1812 |
駅番号 | H02 |
所属事業者 |
名古屋市交通局 (名古屋市営地下鉄) |
所属路線 | 東山線 |
キロ程 | 0.9 km(高畑起点) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
7,239人/日(降車客含まず) -2019年- |
乗降人員 -統計年度- |
13,993[12]人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1982年(昭和57年)9月21日 |
歴史
- 1982年(昭和57年)9月21日:開業。
- 2002年(平成14年)4月7日:JR駅の高架化に伴い連絡通路エスカレーターを設置(日立製)JR線と乗換業務を開始。
- 2005年(平成17年)5月21日:近鉄八田駅の上り線が高架化され、近鉄との正式な乗換駅となる。おそらく、この時に駅のバリアフリー化が行われたと思われる。
- 2011年(平成23年)2月11日:manaca運用開始。
- 2015年(平成27年)9月14日:可動式ホーム柵使用開始。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地下駅で可動式ホーム柵が設置されている。1961年(昭和36年)の都市計画決定では終点の予定であったが、建設時に隣の高畑駅を終点にすることに変更された。出入口は4ヶ所で、1・4番出入口は中川区、2・3番出入口は中村区に位置する。JRや近鉄への連絡階段は2・3番出入口へ向かう通路の途中から分かれている。改札外のエレベーターはJR駅舎横へつながっている。
当駅は、東山線駅務区名古屋管区駅の管轄である。なお、駅業務は2016年(平成28年)4月1日より縁エキスパート株式会社へ委託されている。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 東山線 | 藤が丘方面 |
2 | 高畑方面 |
(出典:名古屋市交通局:駅構内図)
利用状況
「名古屋市統計年鑑」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | JR東海 | 地下鉄 |
---|---|---|
2003年 | 902 | 4,602 |
2004年 | 983 | 4,610 |
2005年 | 1,039 | 4,937 |
2006年 | 1,116 | 5,133 |
2007年 | 1,219 | 5,292 |
2008年 | 1,315 | 5,517 |
2009年 | 1,417 | 5,545 |
2010年 | 1,484 | 5,631 |
2011年 | 1,541 | 5,681 |
2012年 | 1,593 | 5,948 |
2013年 | 1,642 | 6,162 |
2014年 | 1,690 | 6,342 |
2015年 | 1,793 | 6,624 |
2016年 | 1,892 | 6,806 |
2017年 | 1,940 | 7,021 |
2018年 | 1,993 | 7,190 |
2019年 | 2,015 | 7,239 |
地下鉄は次の高畑駅で終点となり、八田駅から高畑駅までは徒歩10分程度で行けるため、利用客のほとんどが名古屋(名駅)・栄・藤が丘方面へ向かう。地下鉄は中村区で回り道となるルートなので、地下鉄による名古屋駅までの所要時間はJR、近鉄より長いが、乗り換えなしで名古屋駅を越えて栄や今池などへ行けるのと、平日ラッシュ時は列車が最短2分間隔で走っているため、JRや近鉄より利用客が多くなっている。四日市方面からの場合、JRも近鉄も名古屋駅まで直通し、速達種別はJRの区間快速を除いて通過するため当駅で地下鉄と乗り継ぐ客は少ない。
高架化前のJR八田駅は利便性が悪く、名古屋駅の隣の駅であるにもかかわらず利用者が少なかったが、高架化後は従来より増えており、その後も少しずつ増加している。日中は毎時2本の普通列車しか停車しないが、名古屋駅までは途中に停車駅がなく、金山などへは運賃が安いために近鉄より利用客が多くなっている。
駅周辺
- 八田なみき病院
- 近鉄八田駅 - 近鉄名古屋線
- 八田街道(愛知県道190号名古屋一宮線)
- 愛知県道229号八田停車場線
- 地上駅時代のJR八田駅前が起点。現在地に移転後も路線名はそのままである。
- 豊国通(名古屋市道豊国線)
- 名古屋市道高畑町線
交通
路線バス
八田駅周辺に発着する路線バスは、名古屋市営バスが運行し、周辺にあるバス停留所としては、「八田駅」(駅前広場)、「地下鉄八田」、「並木二丁目」、「花池町」の4か所存在する。駅前広場の開業前は花池町停留所の西350m先にある柳瀬町停留所が八田駅前という名称であった。
- 八田駅停留所(駅前広場)
(夜行バス)
- JR東海バス・JRバス関東
- ドリーム知多号:東京駅・東京ディズニーランド行(2022年10月1日乗り入れ開始)
- 地下鉄八田停留所・花池町停留所
- 並木二丁目
送迎・シャトルバス
- 送迎バス
- 大治自動車学校行き(入校者のみ、完全予約制):八田駅の南にある飲食店「いけす大善」、八田駅の北にある持ち帰り飲食店「ほっともっと 八田駅前店」から発着している。
- シャトルバス
- 中川コロナワールド行:無料シャトルバスであり、八田駅前広場内から発着している。
隣の駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 名古屋市営地下鉄
脚注
出典
- ^ a b 「鉄道省告示第18号」『官報』1928年01月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c "集中旅客サービスシステムの使用開始日について" (PDF) (Press release). 東海旅客鉄道. 30 October 2020. 2020年11月1日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、335頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c "集中旅客サービスシステムの導入駅拡大について" (PDF) (Press release). 東海旅客鉄道. 13 November 2019. 2019年12月16日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年2月4日閲覧。
- ^ "2022年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 東海旅客鉄道. 17 December 2021. 2021年12月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2021年12月19日閲覧。
- ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732 - 733頁。
- ^ “八田駅下り時刻表(2021年(令和3年)3月13日変更)” (pdf). 東海旅客鉄道 (2021年3月13日). 2022年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月23日閲覧。
- ^ “八田駅上り時刻表(2021年(令和3年)3月13日変更)” (pdf). 東海旅客鉄道 (2021年3月13日). 2022年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月23日閲覧。
- ^ 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第8巻 名古屋南部・紀勢東部』、p.8、 講談社、2009年9月、ISBN 978-4062700184
- ^ http://www.space.ne.jp/~shiba/sub6-7-2.htm
- ^ 都市高速鉄道JR関西本線・近鉄名古屋線(八田駅付近連続立体交差) 事後調査結果中間報告書(工事中) (PDF)
- ^ “交通広告メディアガイド2021年版” (PDF). 名古屋市交通局. 2021年4月4日閲覧。